日本海呼称問題で外務省、解説動画「世界が名付けた日本海」を公開

2014/02/25 08:45

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世界が名付けた日本海外務省は2014年2月24日、動画共有サイトYouTubeの同省公式チャンネルにおいて、「日本海」の名称の正当性と世界から認識されていることを改めて表明する動画【世界が名付けた日本海】を掲載・公開したと発表した。約5分半の映像に、日本海の名称に関するさまざまな歴史や事実が語りまとめられている(【外務省公式サイト内:各国・地域情勢、日本海呼称問題】)。


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↑ 外務省が公開した「日本海」の名称の正当性などを解説した動画。
↑ 外務省が公開した「日本海」の名称の正当性などを解説した動画。:世界が名付けた日本海

今回公開された動画は、いわゆる「日本海呼称問題」とされる問題に関する周知・喧伝動画。日本海を他の名称で呼び、その呼び方を他国にも行うよう声高に主張する一部の国の動きに対し、「日本海」の名称の正当性、そしてそれを裏付ける数々の資料やデータなどを、淡々とつづっている。

元々外務省の公式サイト内における「日本海呼称問題」ページでは、3本に分けて計13分ほどの長さの解説・喧伝動画が、内部ページで公開されていた。記録では少なくとも【2006年7月の時点で存在が確認されている】。今回YouTube上で公開されたのは、その3本を1本化し、長さも5分半程にしてまとめたものである。また、今件記事にある通りブログなどに貼りつけることができるよう、HTMLコードの出力は許可されているが、コメント機能は閉鎖されている。

現時点で確認できるのは日本語版のみ。しかし以前【話題の竹島・尖閣諸島公式広報動画、外務省が公開中】で解説した通り、外務省では昨今、外交問題、特に領土問題に関する対外アピール用の動画について、先行して日本語版を開示し、その後に英語版、さらには多種多様な各国言語版を展開する施策を示しており、今件動画もしばらく後に英語版をはじめとした各国言語版が登場するものと考えられる。

↑ 外務省公式チャンネルの動画一覧。尖閣関連動画や竹島関連動画の各国言語版が相次いで掲載されている
↑ 外務省公式チャンネルの動画一覧。尖閣関連動画や竹島関連動画の各国言語版が相次いで掲載されている

記事執筆時点で掲載からまだ1日も経過していないが、今件動画はすでに1万3000件を超える再生数が確認されており、その注目・関心度の高さがうかがえる。

【竹島を知った経由「テレビ・ラジオ」が96%、求める取り組みも「テレビ」が最多回答】など先日内閣府が発表した世論調査の結果を基にした記事で解説している通り、外交、特に領土問題においては、現状はともかく今後に関して、インターネットを通じた広報活動を望む声は大きい。また、動画を通じてはじめて今件事象の詳細を知ることが出来た人も少なからずいるだろう。

国内はもちろんだが国外への積極的な意思表示、事実の公知が責務とされる外務省においては、今後も積極的に日本の主張、正当性を説明する映像の作成、公開を、外交手法の一つとして推し進めてほしいものである。


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