コーヒーなどのカウンター商材堅調だがたばこの不振は続く…2014年1月度のコンビニ売上高は既存店が0.1%のマイナス、2か月連続

2014/02/21 16:30

日本フランチャイズチェーン協会は2014年2月20日、同協会公式サイトにおいて、同年1月度となるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。その内容によれば協会加盟コンビニの同月度の売上高は前年同月比でマイナス0.1%となり、2か月連続してマイナスを記録した。来店客数は増加したが、客単価が下落し(いずれも既存店ベース)、これにより売上はマイナスとなった。協会側ではカウンター商材をはじめとする日配品が好調に推移したが、たばこ購入者の減少などが影響したと分析している(【日本フランチャイズチェーン協会公式ページ】)。

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今調査の概要、調査対象企業といった詳細については、過去の記事をまとめたページ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明済み。そちらで確認のこと。

主要項目における前年同月比は次の通りとなる。

●店舗売上高:既存店は2か月連続のマイナス、全店は11か月連続のプラス
・全店ベース……+5.1%
・既存店ベース…−0.1%

●店舗数(前年同月比)
・+5.4%

●来店客数:既存店は3か月連続のプラス、全店は34か月連続のプラス
・全店ベース……+6.7%
・既存店ベース…+1.4%

●平均客単価:既存店は3か月連続のマイナス、全店も3か月連続のマイナス
・全店ベース……−1.4%(616.6円)
・既存店ベース…−1.5%(607.1円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……+10.9%
・加工食品……+2.7%
・非食品………+1.2%
・サービス……+6.1%
・合計…………+5.1%

※既存店……1年以上営業中の店舗を指す(店舗増加による底上げでの数字上の誤差を防げる)

1月は西日本の平均気温は高めで推移したものの、その他の地域は平年並み。また北日本の日本海側を除けば降水量は少なく晴れた日が多くなり、コンビニにとってはポジティブな天候となった。たばこ購入者の減少のさなかにありながら、来客数はプラスを維持。しかし客単価の減少は否めず、売り上げは既存店ベースではマイナスを示すこととなった。ただし店舗数そのものは大幅に増加しており、コンビニ全体(既存店だけでなく新装店も含む)の売上は5%超と高い水準での増加を維持している。

商品構成別の動向では、今回月は先月から続き、すべての区分でプラスを示している。最大の構成比を示す日配食品は今回月も1割を超える上昇。これは淹れたてコーヒーをはじめとした、コンビニ側のカウンター商材攻勢の成果の表れといえる。一方、次に構成比の大きな非食品は1.2%のプラスと各部門中では最小の伸び率に留まっているが、これはたばこ・雑誌の不調が多分に影響しているものと考えられる。今リリースでも「たばこ購入者減少等の影響を受け」との表記が確認でき、ここ数か月は毎月たばこ、さらには雑誌を買い求めるお客が顕著に減っていることが危惧されている。コンビニ業界全体で注視しなければならないほどの下落ぶりが起きていることは、容易に想像できる。

伸び率だけに注目すると、日配食品の次に大きな伸びを示したのはサービス部門。売上構成比はわずか5.5%に過ぎないものの、成長株的存在にある。総合情報端末を利用したチケットやくじの発売、そして各種サービスに利用するためのプリペイドカードの販売が貢献していることは間違いない。特に後者は、間接的にインターネットによるオンラインサービス、オンラインショッピングの普及で需要が拡大した事例としても、注目すべき動きといえる。

これまでコンビニの売上と集客をけん引してきた雑誌やたばこが凋落(少なくともコンビニにおいてはこのように表現しても問題は無かろう)しつつあり、新たな大黒柱的商品が次々と開発、提案され、その実力を発揮しつつある。スイーツ、高級志向のプライベートブランド、タイアップ的キャラクターアイテム、淹れたてコーヒー、そしてプリペイドカード。この数年でコンビニは大きくその姿、取扱商品に変化を生じさせつつある。

さらに本日付でローソンから発表された、スーパー的な色合いを濃くした新タイプのコンビニ「ローソンマート」が需要に応じて新展開された点からも分かる通り、コンビニとスーパーの領域はますます重複する傾向にある。消費者のライフスタイル、消費性向の変化も合わせ、コンビニはさらに姿かたちを変え、多様化していくに違いない。


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