「エンディングノート」知ってる? 書いてる? 60歳以上の4割強が既知・執筆は6%に留まる

2014/02/20 08:30

ライフメディアのリサーチバンクは2014年2月19日、終活・エンディングノートに関する調査を発表した。それによると調査対象母集団においては、いわゆる「エンディングノート」を知っている人は4割に達していることが分かった。内容はともかく見聞きしたことならある人も合わせると8割を超えている。一方、実際にエンディングノートを書いている人は1割にも届いていない。ただし4割強の人はこれから書いてみたいとの希望を有しているとの結果が出ている(【発表リリース:終活・エンディングノートに関する調査】)。

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今調査は2014年2月6日から12日にかけて、60歳以上の男女に対してインターネット経由で行ったもので、有効回答数は3494人。男女比は2535対959。

「エンディングノート」とは自分の死語、あるいは意志表現能力や判断力が欠けるような状態になった時に備え、あらかじめそのような状況に陥った際の自分自身の希望を書き連ねておくためのノート。いわゆる「自分史」は自分のこれまでの成り行きを記したものだが、「エンディングノート」ではノートが必要になった時点以降のことも記述対象となる。

主旨的に自分の身の回りの人に対する負担を減らす覚え書き的なところがある一方で、「遺言」と性質を類するものの法的拘束力は無い。2011年には「エンディングノート」をテーマにした映画「エンディングノート」が放映され、話題を呼ぶと共に言葉そのものの認知度を高めた。


↑ 映画「エンディングノート」の予告編。【直接リンクはこちら:映画『エンディングノート』予告編】

この「エンディングノート」(映画では無く、ノートそのもののこと。以下同)を知っているかを聞いたところ、内容まで知っている人は42.8%、内容はよく把握していないものの言葉を聞いたこがある人は41.8%となり、合わせて8割強の人が認識しているという結果が出た。

↑ エンディングノートを知っているか(60歳以上)
↑ エンディングノートを知っているか(60歳以上)

男女別では男性よりも女性の方が認知度、内容までの把握度が高い。これはリサーチバンクでの去年・一昨年の同様の調査でも同じ傾向が確認されており、「エンディングノート」については女性が高い関心を持っていることが分かる。一般的に老後の日常生活では男性よりも女性の方が活動的ではつらつとしているとのイメージがあるが、明確な目的意識を有するという点では、今件にも当てはまるのだろう。

ではその「エンディングノート」を実際に書いているかと聞いたところ、すでに書き終えた、現在書いている途中の人は合わせて6.0%に留まっていた。60歳以上を対象とした調査対象母集団ではあるが、認知度は高いものの実行度はかなり低いようだ。

↑ 自分のエンディングノートを書いているか(60歳以上)
↑ 自分のエンディングノートを書いているか(60歳以上)

こちらも男性より女性の方が積極的。しかも「(内容まで)知っている」人の回答率と、「書いている」+「書いてみたい」の値がほぼ一致する。「知っている」人との間の因果関係(「知っている」人の何%が「書いている」「書きたい」と答えたのか)までは今調査結果では明らかにされていないが、数字上の相関関係は存在しており、多分に連動性があることは容易に想像できよう。

昨今では当事者の興味関心はもちろんだが、社会全体としても高齢者人口比率、さらには一人暮らし世帯の増加に伴い、「エンディングノート」の必要性が高まりを見せている。関連書籍や専門サイト、ガイダンスの動画など、詳しく知るための教材は多数展開しているので、興味がある人は目を通してみることをお勧めしたい。

ちなみに「エンディングノート」よりも自由度が小さく、決まりごとが多いものの、法的拘束力を持つ「遺言(書)」については、用意をしている人は2.4%に留まり、用意したいとする人も15.7%でしかない。

↑ 法的拘束力のある「遺言書」を用意する予定はあるか(60歳以上)
↑ 法的拘束力のある「遺言書」を用意する予定はあるか(60歳以上)

全般的には決めかねている人がほぼ半数で、否定派が1/3強。「エンディングノート」と比べると否定的意見が大きい。また男女の差異はほとんどないが、わずかながら女性の方が「遺言書」には否定的であるように見える。手続きの煩雑さや法的拘束力を有するという仰々しさ、そして自分の死(や自意識の喪失)に対するリアリティを呼び起こすことに対し、腰が引けてしまうのかもしれない。


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