主要国の携帯・スマホでの音楽を聴くスタイルをグラフ化してみる(ICMR2013版)

2014/02/13 11:30

音楽を流すことが多いラジオ放送、そして自前の音源やストリーミングサービスを介して、携帯電話(一般携帯電話・スマートフォンの双方を含む、以下同)で音楽を視聴する機会を持つ人は多い。日本では特に一般携帯における着メロ・着うたで親しんだ経験を持つ人は多数に及ぶはず。それでは現在どれほどの人が携帯電話を用いて音楽を楽しんでいるのだろうか。イギリスの情報通信省が2013年12月12日に発表した、世界各国の通信業界・メディア動向をまとめた通信白書の最新版【International Communications Market Report 2013】を基に、主要国の動向をまとめることにする。

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携帯電話で音楽を楽しむ方法


まずは同じ視聴という意味ではより幅の広いラジオ放送を聴く(多分に番組を介して曲を楽しむことをも意味する)、そして所有者自らの音源を聴く、さらにはYouTubeをはじめとするストリーミングサービスを用いて音楽を視聴する、以上3つの様式について、携帯電話で行っているか否かを聞いた結果。

↑ 次の行動をするのに自分の一般携帯・スマートフォンを使うか(2013年9月、一般携帯・スマートフォン所有者限定)
↑ 次の行動をするのに自分の一般携帯・スマートフォンを使うか(2013年9月、一般携帯・スマートフォン所有者限定)

平均的にはラジオ視聴が2割位、所有音源の曲視聴が3割強、ストリーミングサービスが1割前後というあんばいになる。イタリアやスペインは携帯電話を用いた音楽視聴に積極的で、いずれの項目でも高め。一方アメリカはラジオ・所有音源の使用は低めだが、ストリーミングは高い値が出ている。これは後述する「Pandora Radio」によるところが大きい。

日本はといえば、携帯電話での音楽視聴そのものに消極的で、他国と比べても低めの割合に留まっている。それでも所有音源の曲を聴く人は27%と、1/4を超える値を示している。

「曲」の取得方法は?


視聴する曲はどのように取得するのだろうか。ラジオの場合は専用のアプリを用いて番組をセットするだけで良いので、ここではストリーミングのサービスと音源の取得方法について見ていくことにする。まずストリーミングのサービスに関する選択肢だが、各国ともサービスの利用状況がさほど活発で無く、しかも国によって偏りが大きいため、スカスカなグラフが生成されてしまった。

↑ 音楽ストリーミングサービス利用者率(2013年8月、携帯電話でインターネットを利用している人限定)
↑ 音楽ストリーミングサービス利用者率(2013年8月、携帯電話でインターネットを利用している人限定)

使われているサービスでも利用率は良くて2%から3%止まりとなっており、利用率の低迷がうかがえる。5%超えを示しているのはフランスでのDeezer、アメリカでのiHeartRadio、同じくアメリカでのPandora位で、あとはYouTubeが複数国でそれなりに使われている程度。YouTubeの汎用性の高さが改めて認識できる。

他方アメリカは……というよりアメリカのみ、Pandoraの高さが目に留まる。同国の携帯電話利用者の17%がこのサービス「Pandora Radio」を使っていることになる。これは利用者の趣向に基づいて楽曲を自動選択して再生してくれるサービスで、そのデータの豊富さ・多様性がポイント。音源をダウンロードした人は自分だけのベストセレクションを創って聴くスタイルをよく行うが、それに近いことが条件付けで可能となる。また、曲の再生時にオンラインショップへのガイダンスも表示されるので、お気に入りの曲が耳に留まったら、その場で購入も出来る次第。


↑ 「Pandora Radio」の利用方法を解説した映像。【直接リンクはこちら:Pandora Internet Radio】

他方、このストリーミングも含め、曲の音源を取得、あるいは再生する手段としてどのような手立てを用いるかを聞いた結果が次のグラフ。やはりアメリカでは「音源サービスでストリーミング」の値がずば抜けて高い。

↑ 携帯電話で音楽を聴くときの音源取得方法(2013年8月)(携帯電話所有者限定)
↑ 携帯電話で音楽を聴くときの音源取得方法(2013年8月)(携帯電話所有者限定)

また全般的には直接音源サービスからダウンロードするよりも、パソコンから転送する人の方が多い。これは操作性の問題に加え、元々パソコンで聴いていた曲を、携帯電話に転送してより快適に、より多くの場面で聴きたいとの思惑が多分にあるものと思われる(無論、パソコンで曲を探した方が分かりやすい、やりやすいのも一因)。ただしアメリカに限れば音源ダウンロード・パソコンからの転送がほぼ同じ値を示しており、パソコンで用いていた曲の視聴部分を、ストリーミングが多分に補完しているものと考えられる。

日本はといえば、いずれも値は主要国中最下位。特にストリーミング利用率は1%でしかない。携帯電話で音楽を聴くというスタイルは、諸国と比べれば日本はまだまだ普及が遅れているようだ。


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