一番テレビを観ているのはアメリカ、約5時間/日…主要国のテレビ視聴時間をグラフ化してみる(ICMR2013版)

2014/02/12 15:30

インターネットの普及が進み、多くの人がスマートフォンですき間時間をつぶすようになっても、テレビは今なお世界中で愛されているメディアであり娯楽ツールに他ならない。昨今では多種多様な機能を持つスマートテレビが流行のようだが、普通のテレビならば視聴のためのハードルがきわめて低いのも、その浸透を大きく助ける要素となる。それでは諸外国において、テレビはどの程度視聴されているのだろうか。イギリスの情報通信省では2013年12月12日に、同省公式サイト上に世界各国の通信業界・メディア動向をまとめた通信白書の最新版【International Communications Market Report 2013】を公開したが、今回はそれに記載されている内容をもとに、主要国のテレビ視聴時間の動向を確認していく。

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次に示すのは主要国におけるテレビの平均視聴時間。全世界平均では222分/日との結果が出ている。大体3.7時間あたりというところか。

↑ テレビの一日あたりの平均視聴時間(2012年、分)
↑ テレビの一日あたりの平均視聴時間(2012年、分)

もっとも長い時間テレビを観ているのはアメリカ。ほぼ5時間視聴している。同国はテレビ業界の売上も世界でトップの座にあるが、これが単に人口が多いだけでなく、視聴時間の長さ=注力度の高さが支えていることが分かる。次いで多いのはイタリアやスペイン、ポーランド。イギリスやロシアがそれに続く。一方少なめなのはスウェーデンや中国、オーストラリア、オランダ。

なお日本が入っていないが、これは元データでも確認できないため。調査前提が異なるため単純比較は難しいが、日本国内の調査事例では例えば【テレビの視聴時間は平日3時間半・休日4時間強、お年寄りほど長い傾向】【さらに増加のモバイル利用、減るテレビとPC…メディア接触時間推移(2013年)】などを見ると、大体180分前後であることが類推できる。今回のグラフ対象国と比べると、むしろ少ない方といえよう。

この視聴時間について、前年からの変化を算出したのが次のグラフ。

↑ テレビの一日あたりの平均視聴時間(2011年から2012年の変化率)
↑ テレビの一日あたりの平均視聴時間(2011年から2012年の変化率)

ドイツやオーストラリア、ブラジル、アイルランドなど一部の国で減少の動きがあるものの、概して伸びを示しているのが確認できる。中でもロシアの10%近い伸びは注目に値する。最長時間を誇るアメリカでは成長の動きは無し。前回のデータを確認すると、同国では2010年から2011年にかけては3.5%と大きめな成長を示していることから、一時的な踊り場に来ている可能性もある。

グラフ化は略するが、主要国ではテレビ放送のデジタル化が加速させる形で多極化・多局化が進んでおり、ほとんどの国で視聴時間上位局におけるシェアが減少している。つまりテレビ視聴者が自分の好きな局を自由に選ぶため、視聴局が分散する傾向にある。例えばアメリカでは、シェアトップ5の局まで合わせた視聴時間は、全視聴時間の1/4程度でしかない。

局数の増加に伴い視聴可能な番組は多種多様化し、テレビ市場全体を拡大する働きをもたらす。他方で1局あたりの視聴者数、さらには売上を圧迫する可能性がある(何しろテレビは一度に複数番組を観ることは難しいのである)。技術の進歩に伴い、テレビ市場がどのような変化を遂げていくのか。この数年のうちに大きな動きを見せるに違いない。


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