資格に自動車に住宅に、1月ならではの広告が目白押し(民放テレビCM動向:2014年1月分)

2014/02/09 10:00

映像音声検索技術「AVマーカー」をはじめとした各種自社技術を活用して取得したテレビCMのメタデータを提供するゼータ・ブリッジは2014年2月7日、2014年1月度分の関東民放5放送局(日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ)におけるテレビCMオンエアランキングを公開した。その内容によれば2014年1月でCMの放送「回数」がもっとも多かった企業・団体はユーキャンだった。前月トップだった花王は第2位に後退している。企業別順位、商品別ランキングでは年の初めの月、そして年度末間近という月柄もあり、資格取得企業や自動車メーカー、住宅関連企業のCMが数多く見受けられる(【ゼータ・ブリッジ公式サイト】)。

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ユーキャンがトップ、自動車メーカーがずらりと並ぶ


データの取得場所、各種データの意味、今件記事が関東地域のみを対象としていることに関する解説は、記事集約ページ【定期更新記事:関東民放テレビCM動向(ゼータ・ブリッジ)】で行っている。必要な場合はそちらで確認のこと。

発表資料では「出演者ランキング」を皮きりに、複数項目の視線から集計されたランキングが掲載されている。その中で「企業別オンエアランキング(放送回数順位)」の上位10位を抽出し、当サイト側で再構築したのが次のグラフ。

↑ 企業別放送回数ランキング(2014年1月、上位10位)
↑ 企業別放送回数ランキング(2014年1月、上位10位)

ここ数か月の間トップに君臨し続けていた花王が第2位に後退している。そして今回月トップについたのは資格取得サポートの通信教育講座、ユーキャン。冒頭でも触れたが1月は年が改まり、また年度の切り替えも間近に迫っている月であることから、一念発起で何か新しいことをしようとする機運が高まるため、資格取得関連企業には絶好のアプローチタイミングとなる。それに合わせる形で、ユーキャンは毎年1月に大量CM投入攻勢をかけているのだが、今年もその例に違わず一大攻勢を実施。結果として放送回数トップに躍り出ることとなった。


↑ ユーキャンのCM(公式)。【直接リンクはこちら:「それなりの私」篇 30秒】

また今回月はいつにも増して自動車関連企業が多いのも特徴。これも年始・年度末という1月の特性上、就職や転勤、引っ越しなどで立ち位置が変わる人が増えるため、そのタイミングに合わせ移動の足となる自動車の調達を提案するという、提案色を多分に含むCMが投入されやすいがための結果。自動車企業では最上位の日産自動車をはじめ、スズキ、本田技研工業(ホンダ)、トヨタ自動車と合わせ、4社もトップテンに収まっている。


↑ 本田技研のCM(公式)。【直接リンクはこちら:N-WGN「快適性」篇】

携帯電話関連会社では、今回は上位20位以内に携帯事業者自身、さらにはサービス提供企業も含め、確認できるのは第9位のソフトバンクモバイルのみ。携帯電話の契約は毎年3月に最盛期を迎えるため、それを控えての充てん期間にあるのかもしれない。

これら上位10位の企業のCM出稿量を、各放送先のテレビ局ごとに細分化した上で再構築したのが次のグラフ。

↑ 企業別放送回数ランキング(2014年1月、上位10位)(局別)
↑ 企業別放送回数ランキング(2014年1月、上位10位)(局別)

トップのユーキャンはフジテレビへの出稿が多く、次いでTBSテレビ。第2位の花王はいつも通り日本テレビとフジテレビ、そしてリクルートも日本テレビとフジテレビへ多めの出稿を行っている。自動車関連ではスズキとトヨタが局による違いがさほど無く、日産はテレビ東京が少なめ、ホンダはそれに加えてテレビ朝日も少なめとなっている。提供番組の特性以外に、プッシュしている車種やCM内容でふるい分けをしているのかもしれない。

10位以内の企業に限って放送回数を累算すると、日本テレビがトップ、フジテレビがそれに続き、TBSテレビ、そしてテレビ朝日が続き、最後にテレビ東京の順。日本テレビの多さは相変わらずだが、その一方でテレビ朝日がやや少なめなのが気になる。

商品ランキングもバラエティに富んだ


企業別の区切りではなく、個別商品のCM別に算出したランキングは次の通り。企業別ランキングで触れた通り、年切り替えの初月、及び年度切り替え間近であることから、そのタイミングに合わせた商品・サービスの展開が目立つ。トップ10内で携帯関連はソフトバンクモバイルとKDDIのCHANNEL auのみに留まっている。
↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2014年1月)
↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2014年1月)

ラインアップの中ではユーキャンの大攻勢の他、住宅関連のCMが目立つ。CHINTAIにアートコーポレーション、そして都市再生機構と、合わせて3本がトップテン入りしている。


↑ Kindle Fire HDXのCM。【直接リンクはこちら:SUUMO(スーモ)TV CM スマホで検索篇 スマホー使いバージョン 】

直近のCMではスマートフォンからでも気軽に住宅を検索できることをアピールしている。引越しの季節感を覚えると共に、先月の年賀はがきのCM同様、スマートフォンが生活上身近な、むしろ必要不可欠なアイテムとなりつつあることを再認識させられる内容でもある。都市再生機構のUR賃貸住宅や、アートコーポレーションのアート引越しセンターのCMと合わせ、ある意味、春を思わせるCM。

次回月2月、そして3月は、年度の切り替えで社会的立ち位置が変わる人が多いため、これまで同様に自動車や住宅関連のCMが増えるだけでなく、携帯事業者やサービス企業がCMの大量投入を行うため、乱戦が予想される。特に今年はドコモの参入で事業者3社がすべてiPhoneを取り扱うようになったため、これまで以上の激戦となることは必至。どのようなバトルが繰り広げられることになるのか、注目したいところだ。


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