テレビはニュースにも強し…主要国別・ニュースを知る際にもっとも重要な媒体を探る(ICMR2013版)

2014/02/10 11:30

技術の進歩で多種多様な情報取得源が登場し、利用できるようになるに連れ、人がニュースを知る媒体も増えていく。それではニュースを知るための手段として、どのような媒体がもっともよく使われているだろうか。イギリスの情報通信省が2013年12月12日に発表した、世界各国の通信業界・メディア動向をまとめ上げた通信白書「International Communications Market Report」の最新版【International Communications Market Report 2013】では、主要国における「ニュース取得時にもっとも使われるメディア」の違いに関する調査結果も掲載されている。今回はその項目に注目していくことにしよう。

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今調査項目は調査時点から過去一週間において、テレビ・ラジオ・紙媒体・オンラインのうち少なくともいずれか1つのメディアを介してニュースを見聞きした人を対象にしている。その人たちに「主なニュースを取得する際に使う」「ニュース取得のために使う一番重要な」メディアは何かを尋ねている。要は「自分はこのメディアでニュースを見聞きすることが一番多い」対象を選んでもらった次第である。

↑ メインとなる種類のニュースを取得する際にもっとも重要な媒体は?(過去一週間に例示媒体経由でニュースを取得した人限定)(2013年1-2月)
↑ メインとなる種類のニュースを取得する際にもっとも重要な媒体は?(過去一週間に例示媒体経由でニュースを取得した人限定)(2013年1-2月)

主要国では押し並べて「テレビ」を一番に挙げる人が多い。特にフランスやドイツでは他の3媒体を圧倒的に引き離している。他方イギリスやアメリカでも「テレビ」の回答率は高いが、「オンライン」がかなり競った状態にあることが見受けられる。

「紙」は雑誌なども該当しうるが、実質的には「新聞」と見て良いだろう。その「新聞」は意外、あるいは当然の結果として日本が最上位。ニュース取得者の20%は「新聞でニュースを見聞きすることがもっとも多い、重要だ」と回答している。その他の国々はドイツが18%とやや高めな位で、大体1割前後に留まっている。そのドイツは「ラジオ」の値も高く、ニュースの取得構造が他国と比べるとかなり分散していることが分かる。

イタリア、日本、スペインの3か国は「テレビ」以上に「オンライン」の回答率が高い。特にスペインでは両メディア間に8%ポイントもの大きな差が出ているのが特徴的。同国は「テレビ」への回答率も一番低く、ニュース確認用のメディアとしてのテレビの有益性の低さが、少なからぬ人をネットに走らせているようにも見える。



Pew Research社による調査などをかえりみると、アメリカではすでにニュース取得用媒体としてインターネットがテレビを追い抜いている感はあったものの、今調査に限れば「まだテレビが優勢」ということになっている。もっともさらに差が縮まり、立場が逆転するのも時間の問題だろう。むしろフランスやドイツのような、テレビの圧倒的な優性感の国が結構存在しているのが驚きかもしれない。

グラフの形状を見る限り、今後テレビとネットのせめぎ合いが続き、ラジオと新聞は脇に追いやられる雰囲気が強い。一方で日本における新聞のように、歴史的な背景やメディア事情から、引き続き一定の重要度を維持する事例も多々あることだろう。


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