ネットショッピングを嫌う理由は世界共通「実物が見たい」(ICMR2013版)

2014/02/05 08:30

インターネットを経由してのお買物「オンラインショッピング(ネットショッピング)」はデジタル技術の発達や端末の普及度上昇、流通の整備に伴い、世界に浸透しつつある。一方、ネットショッピングを嫌う、ほとんどしない人もまだ多数に及ぶ。その人たちはなぜネットショッピングをしないのだろうか。イギリスの情報通信省が2013年12月12日に同省公式サイト上で公開した、世界各国の通信業界・メディア動向を記した通信白書「International Communications Market Report」の最新版【International Communications Market Report 2013】で、主要各国の状況を探ることにする。

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今件項目では、ネットショッピングの利用頻度が月一未満の人(ゼロも含む)を対象に、なぜ(あまり)ネット経由での買い物をしないのかについて、複数回答で尋ねている。一般的な事由としては「商品購入をする際には、やはり実物を見たいから」とする意見が多く、3割から4割に達している。

↑ なぜオンラインショッピングをしないのか(複数回答、オンラインショッピング利用頻度が月一未満の人限定)(2013年9月)
↑ なぜオンラインショッピングをしないのか(複数回答、オンラインショッピング利用頻度が月一未満の人限定)(2013年9月)

動画や立体描写などウェブ上の表現が高機能化しても、手に取る商品はリアルなものである以上、最終的には実物の感覚を確かめたい。そのような意見は多い。また、ウェブの画像や動画と実物との差異に懸念を持つ人が多いのも否定できない。ドイツでは唯一3割を切り29%という低い値を示しているが、これは同国においてネットショッピングの運営母体への信頼性が高い、画像と実物の差異の大きさに頭を抱えることが少ない「と利用者側が思っている」からに他ならない。実際、ネットショッピングの運営母体への信頼度は、ドイツは81%と他国から大きく抜きんでている(他国は6割から7割。日本は48%)。

実店舗での買い物そのものが好きという人も多い。最近ではネットショッピングでも近い挙動を提供出来るつサービスも出てきたが、多種多様な商品を視界内に網羅し、色々な商品をチェックする雰囲気が好きという意見は納得できる。なぜか日本ではこの項目の回答率が低め。

支払い周りではセキュリティへの懸念を挙げる人が多い。

↑ なぜオンラインショッピングをしないのか(複数回答、オンラインショッピング利用頻度が月一未満の人限定)(支払い周り)(2013年9月)
↑ なぜオンラインショッピングをしないのか(複数回答、オンラインショッピング利用頻度が月一未満の人限定)(支払い周り)(2013年9月)

「支払方法が嫌い」の項目もあわせ、日本ではネットショッピング関連の支払い手段に信頼を寄せている人が多いことになる。上記で挙げている通り、ショップ自身に寄せる信頼は低いにも関わらず、支払手段のセキュリティ周りには他国よりも高い信頼を寄せているという、ややちぐはぐな認識が確認できる。

「クレジットカード・デビットカードが無い(ので支払方法として使えず、ネットショッピングが出来ない)」とする意見は、ドイツと日本、イタリアで多い。このうちドイツとイタリアは、詳しくは別の機会で解説するが、クレジットカードの保有率そのものが低い傾向にあり、それが大きな足かせとなっている。

他方日本は他国と比べてもクレジットカード保有率は高いポジションにあり、それでもなお「カードが無いのでネットショッピングが出来ない」との回答率が高いのか、不思議な感じがする。あるいは代替手段の選択肢が他国と少ないからこそ、の結果かもしれない。

昨今では日本でもプリペイドカードの普及と、それを用いた支払手段の浸透も進んでいる。あるいは「クレカが無いのでネットでの買い物が出来ない」との意見は、次第に薄れていく可能性は多分に考えられよう。


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