消費税率引上げ直前の駆け込み購入、トップはやはりアレでした

2014/02/03 15:30

住信SBIネット銀行は2014年1月31日に同社公式サイトにおいて、値上げに関する消費者意識調査の結果を公開した。その内容によると調査対象母集団では、4月から実施される消費税率の引上げ前に、駆け込み購入をする商品としてもっとも多くの人が挙げたのは「トイレットペーパー」だった。2割強の人が税率引き上げ前にまとめ買いをしておくと答えている。食品系では「酒類」がもっとも多く、「米」「レトルト・インスタント」が続く。一方で特に駆け込み的な行動は起こさないとの人も4割強確認できる(【発表リリース:住信SBIネット銀行 「値上げに関するアンケート」】)。

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今調査は住信SBIネット銀行の個人顧客の中で30代から60代の男女を対象に、インターネット経由で2014年1月7日から14日に渡って実施されたもの。有効回答数は4341人で、男女比は3343対998。世代構成比は10歳区切りで794人・1176人・1214人・1157人。調査協力機関はネットエイジア。

ご承知の通りこの4月から消費税率が現行の5%に3%上乗せされ、8%に引き上げられることになる。本体価格は変わらずとも、商品・サービスを購入する際に支払う対価は上乗せ分だけ引き上げられることになる。単純計算だが、実売価格は2.86%の値上げ。

この動きに伴い、4月の引上げ前に駆け込み的に商品を購入をしておく人も少なくない。3%であろうと値上げは値上げだから、その前にまとめて買っておけば安上がりで済むという算段である。そこで主要商品、サービスに関して「消費税率引き上げ前に駆け込み的に購入する予定があるもの」を聞いた結果が次のグラフ。

↑ 消費税引上げ前に駆け込み購入する予定のもの(複数回答)
↑ 消費税引上げ前に駆け込み購入する予定のもの(複数回答)

具体的品目として最上位についたのは「トイレットペーパー」で22.1%。ほぼ5人に1人はトイレットペーパーを4月までにまとめ買いすると答えている。入手が容易、使用頻度が高く備蓄もそれなりに可能、そして何よりもイメージ的に「まとめ買い」「駆け込み需要の代表格」的なところが、回答率の高い理由だろう(いわゆる「オイルショック」の記憶を持つ人も多いのかもしれない)。似たような理由で「ティッシュペーパー」も19.2%と高めの値。

日用品やトイレタリーは保存性が高く常用性もあることから、「トイレットペーパー」をはじめ、まとめ買いの対象となる場合が多い。他方食品・飲料は日用品などと比べると値は低いものの、それでも買い置きが出来るタイプのものは駆け込み購入の対象とされている。特に「酒類」や「米」のような単価が高めのものにその傾向が強い。

家電は「パソコン」が筆頭で11.7%。折しもOSのWindows XPのサポートが今年の4月に切れることもあり、良い機会とばかりに買い替えの機運が高まっている。それと比べれば「冷蔵庫」「エアコン」「テレビ」などは低め。また、価格が桁違いの「自動車」(厳密には家電などではないが、便宜上含めている)も結構高い比率で駆け込み購入の対象となっている。

他方、駆け込み購入そのものをしない人も41.4%と4割強に達している。駆け込み的に購入して、利用状況の変化を強いられることも無いだろうとの判断を下す人は案外多い。

テレビの地デジ化でも起きた現象だが、駆け込み需要が発生すると、そのきっかけとなった事象の後は、反動による需要の冷え込みが起きる。今回の税率引き上げでは引き上げ率がさほど大きくないこともあり、大規模な動きは無いようだ。「食料・飲料」や「日用品・トイレタリー」の類は半年もすれば吸収されるだろうし、それ以外で際立って高い値を示した「パソコン」は、むしろOS周りの動きによるところが大きい。

無論「景気」は言葉通り「気」によるところが大きいため、消費者の消費性向が減退することそのものは軽んじるべきではない。関係各方面は各種可能な手立てを講じ、景気が腰砕けにならないよう尽力してほしいものだ。


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