「そこにネットがあるからだ」では無く…主要国別オンラインショッピングをする理由を探る(ICMR2013版)

2014/02/04 14:30

インターネットインフラの普及やパソコン、スマートフォンの浸透、支払システムの整備に伴い、各国共にインターネットを介した商品の購入(オンラインショッピング)が盛況を博するようになりつつある。英情報通信省が2013年12月12日付で発表した、諸外国における通信業界・メディア動向を分析した通信白書「International Communications Market Report」の最新版【International Communications Market Report 2013】では、そのオンラインショップの利用を何故行うのかに関する調査の結果も盛り込まれている。今回はその点にスポットライトを当てることにしよう。

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今件調査部分はこれまで一度でもインターネットによるオンラインショッピングを経験したことがある人を対象に、なぜ実店舗では無くネット上の店を選んで商品を購入したかを複数回答で聞いている。主要8国を対象としたものだが、大勢としては「安くて簡単に買い物ができるから」が占めることとなった。



↑ なぜ一般店舗よりオンラインショップを選ぶのか(オンラインショップ利用経験者限定)(複数回答)
↑ なぜ一般店舗よりオンラインショップを選ぶのか(オンラインショップ利用経験者限定)(複数回答)

安くて簡単、しかもスピーディー。まるでどこかの牛丼チェーン店のキャッチコピーのようでもあるが、実際適切なシステムが構築された端末で、環境整備が十分になされているネットショップを用いれば、比較的安い品揃えの商品を簡単に、しかも素早く調達できる。

また、複数商品をいちどきに、さらにはネットショップを横断して調べることで、より良い選択をすることができ、複数の店舗での比較も容易。実店舗での買物なら複数店舗を何度も行き来したり、ある店舗で購入した後に別店舗に足を運び「前の店より安い」と嘆くリスクもある。しかしネットショッピングならこのリスクは最小限にとどめることができる。

一方、ウィンドウショッピング的な「より楽しく買い物が出来る」はさほど大きな意見では無い。とはいえ、例えば【10代スマホユーザーはネットショッピング大好き・4割近くは「毎日観たり買ったりしてる」】でも解説している通り、商品購入はともあれオンラインショップにアクセスしてネット上のウィンドウショッピングを楽しむ事例は多分にあるものと考えられる。

国別に見るといくつかの興味深い動きも確認できる。例えばフランスでは「簡単」よりも「速い」が上位についている。商品に対する「すぐ手に入れたい」との想いが強いのだろう。イタリアでは「簡単」との回答が低く、「より良い選択」「店舗間比較が容易」よりも少ない意見となっている。同じような傾向はスペインでも見られるが、リリースでは別項目でこの両国について、「不景気がネットショッピングそのものの利用を妨げている」との解説をしている。両国、特にイタリアで「安い」の項目が高めに出ていることも合わせ、景気動向を受けて「とにかく安上がりで済ませられるのが良い」とする考えが強調されているようだ。

日本では「安い」よりも「簡単」な方が回答率が高い。また、「速い」よりも「より良い選択が可能」「店舗間比較が容易」の方が高率を示している。いずれもネットショッピングではあった方が、より高機能な方が歓迎される要素ではあるが、「安いよりも簡単」「速いよりも多様な選択が可能」が優先されるとの結果には、納得させられるものがある。

なおグラフ化は略するが、オンラインショップに対する信頼(注文した通りの商品を送ってくるか否か)については、日本が一番低い信頼度を示している。他国が70%から80%を示しているのに対し、日本は64%。同じ60%はイタリアの68%のみ。あまり安すぎても確かな商品を送ってくるか否か不安になるとの懸念が、あるいは「安い」に対するウェイトを少しばかり低いものに押しとどめているのかもしれない。


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