子持ちの父親、手伝っている家事・育児のトップは何だろう?

2014/01/29 11:30

連合は2014年1月23日、パタニティ・ハラスメント(パタハラ)に関する調査結果を発表した。それによると有職男性から成る調査対象母集団のうち子供が居る人においては、日頃から行っている家事・育児としてもっとも多くの人が挙げたのは「入浴(子供を風呂に入れる)」だった。1/3強の人が行っている。次いで「子供の送迎(保育園・幼稚園や学校)」「子供のトイレの世話」が続く。子供の成長と共に従事率は低下するが、「勉強を見る・教える」「送迎(習い事)」などは子供の成長過程で上昇する場面も見受けられる(【発表リリース:パタニティ・ハラスメント(パタハラ)に関する調査】)。

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今調査は2013年12月4日から9日にかけて20歳から59歳の職を有する男性に対し、インターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。世代構成比は20代・30代・40代・50代で均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。

なお今調査の表題「パタニティ・ハラスメント(パタハラ)」は「Paternity Harassment」のことで、女性に対する職場などでの妊娠・出産にかかわる嫌がらせを意味する「マタニティーハラスメント(Maternity Harassment)」の男性版、つまり妻が妊娠したことに関する嫌がらせを意味する造語である。海外の使用事例はほとんど見つからず、日本国内における造語と思われる。

今調査対象母集団のうち、子供がいる人に限定し、その子供のために妻を手伝う形で何らかの家事や育児をしているかについて聞いた結果が次のグラフ。もっとも多くの人が行っていたのは「入浴(子供を風呂に入れる)」だった。35.4%の人が実施していた。

↑ 日頃どのような家事・育児をしているか(複数回答、子供がいる人限定)(男性)
↑ 日頃どのような家事・育児をしているか(複数回答、子供がいる人限定)(男性)

乳児ならば単純に共にお風呂に入る・入れるだけだが、ある程度子供が成長してくると、スキンシップに加えコミュニケーションも行えるため、非常に有意義な育児となる。まさに「裸の付き合い」という次第。

次いで多いのは「子供の送迎(保育園・幼稚園や学校)」で19.0%。時間さえ調整できれば(料理や洗濯のような)特段スキルは必要とせず、ハードルが低いために多くの人が手掛けているものと考えられる。以下、ほぼ同率で「子供のトイレの世話」「子供を寝かしつける」「子供の勉強を見る・教える」「子供を着替えさせる」「子供にご飯を食べさせる」が続く。勉強以外はある程度の時間拘束させられるが、特別な技術を必要とするものでなく、夫でも容易にできそうなものである(この「時間を拘束」が一番のポイントなのだが)。

これを子供の年齢別に見たのが次のグラフ。子供の成長と共に色々な環境が変化し、育児の必要性・需要も変化していく様子が分かる。

↑ 日頃どのような家事・育児をしているか(男性)(複数回答、子供がいる人限定)(子供の年齢別)
↑ 日頃どのような家事・育児をしているか(男性)(複数回答、子供がいる人限定)(子供の年齢別)

全体では最上位の「入浴」も、子供が成長するに連れて比率は下がり、9歳以降になると加速する形で減少する。子供がある程度物心が付き、一緒にお風呂に入るのを恥ずかしがるようになるのが主要因。また「子供の送迎(保育園・幼稚園や学校)」は9歳以降に激減するが、これは小学校に上がることで集団登下校が行われたり、送迎をする必要が無い距離の学校に通う場合が多数を占める結果による。「トイレの世話」「寝かしつけ」「着替え」「ご飯を食べさせる」なども、子供の成長と共に漸減していく。

他方「勉強を見る・教える」「送迎(習い事)」は共に6-8歳でピークを迎える。これは子供が小学校に入学すると共に、勉強がこれまでと比べて難しくなるためにサポートをした方がよいとの判断によるもの。習い事も同様で、小学校入学と共に始める世帯が多いのだろう。



今回挙げられている「夫の育児」項目の多くは、時間に余裕があれば比較的容易にできる。見方を変えれば、夫の時間が足りないのが育児をさまたげる主要因足りえる。これは本人の意思だけで調整することは難しい。同僚や上司も含め、企業全体でサポートする体制を創り上げる必要があるだろう。


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