前年比で販売額は63%増加…田中貴金属、2013年通期における投資用金地金などの取引量を発表

2014/01/23 09:30

田中貴金属は2014年1月22日、同社における2013年通期の投資用金地金、プラチナ地金の販売量と買取量の数値などを発表した。その内容によれば金価格は高値圏の推移には違いないものの大きな揺れ動きがあり、この影響を受けて9年ぶりに(田中貴金属側による)販売量と買取量が逆転、販売量が上回る形となった。取引そのものも前年から活性化し、販売量は63%、買取量は23%の増加を示している(【田中貴金属公式サイト】)。

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リリースによれば2013年通期における金の平均価格は1グラムあたり4453円。昨年同期の平均価格4321円/グラムを100円以上上回る形となった。これは平均価格としてはデータが公開されている2001年以降で最高額を示している。

↑ 田中貴金属における金(ゴールド)の販売・買取量指数の推移と金価格(指数は2001年の販売量を100とした時の値)(-2013年通期、一部概算)
↑ 田中貴金属における金(ゴールド)の販売・買取量指数の推移と金価格(指数は2001年の販売量を100とした時の値)(-2013年通期、一部概算)

2013年は金価格が大きく乱高下する年でもあった。4月には日銀総裁による金融政策発表を受けて円安化が進み、金価格は年最高値となる5084円/グラムを付ける。その後、アメリカの景気回復への期待などから国際価格が下落し、6月には年最安値となる3852円/グラムにまで下落。その後中東での情勢悪化による上昇の後、アメリカの予算案に絡んだ政府機関の一時閉鎖を背景にしたドル安、アメリカ市場の上昇などを背景に金価格は再び下落。そしていわゆる「出口政策」をトリガーとし、さらに値は落ち、国内価格は12月20日に4052円/グラムとなる。

為替相場の大きな変動、国際情勢の変化に伴う金の国際価格の乱高下という要因で、金地金の販売量も前年2012年と比べて大きく積み増しされた。特に年中盤に大きく値を下げたことによる値ごろ感を受け、販売量が伸び、2004年以来9年ぶりに(田中貴金属側から見た)年間販売量が買取量を上回ることになった。同社ではこの動きについて「日本国内では近年金を売却する傾向にあったが、2013年では保有する傾向に変化している」とコメントしている。

金融危機ぼっ発前後からリーマンショック後に至る大盛況・大取引ほどではないが、2012年と比べれば取引量が増加した動きは喜ばしい話ではある。それと同時に、その大取引が展開された時期に共通した「買取量が販売量を上回る」動きから、「販売量が買取量を上回る」流れに転じたのには留意が必要。国内流通動向だけで金相場が動くわけではないが、今年2014年は金取引において新たな節目を迎えることになるのかもしれない。


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