衣料品不調続き食品好調でも支えきれず…2013年12月度チェーンストア売上高、前年同月比マイナス0.8%

2014/01/22 13:30

【日本チェーンストア協会】は2014年1月21日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の2013年12月度となる販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2013年12月は衣料品においては月前半までの気温高から冬物が伸びずに低調に推移し、食料品部門も先月からの堅調さは続いたものの全体のカバーまでには至らず、売上総額の前年同月比は5か月ぶりのマイナスとなるマイナス0.8%(店舗調整後)を記録することとなった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の58社・8321店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先月比で36店舗増、前年同月比で426店舗増と増加している。売り場面積は前年同月比103.7%となり、3.7%ポイントの増加。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示すこととなった。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。これは店舗の増減を反映させずに1年前の状態と比較するため、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されたものである。

■総販売額……1兆2989億8436万円(前年同月比99.2%、▲0.8%)
・食料品部門……構成比:61.5%(前年同月比100.7%、△0.7%)
・衣料品部門……構成比:9.9%(前年同月比91.3%、▲8.7%)
・住関品部門……構成比:21.5%(前年同月比99.0%、▲1.0%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比81.3%、▲19.7%)
・その他…………構成比:6.7%(前年同月比99.9%、▲0.1%)

食料品は先月に続き
相場高で堅調だか
勢い落ちる。
衣料品の不調継続。
住関品は横ばい。
全体としてマイナス転落。
食料品はここ数か月農産物や畜産物の相場高が続いており、今月もその状況が続いている。特に農産物では葉物系をはじめ全般的に好調で、不調なのはりんごとイチゴ位。畜産品も鶏卵をはじめ好調。加工肉がやや足踏みな程度。鍋物需要も良い動きを示している。ただし額面上の勢いは先月と比べてひかえめで、売り上げの前年同月比はプラス0.7%に留まる形となった。このため、衣料品の不調分を支えきれず、全体のマイナスを導く形となってしまった。

衣料品は月前半が高気温だったこともあり(これも前回月同様)、冬物が全般的に不調。コートやジャケット、ダウンジャケットなど、この季節特有の商品が伸び悩みを見せ続けている。住関品ではエアコンや暖房器具、冷蔵庫などが先月に続き良く売れたものの、デジカメやプリンター、掃除機は不調。液晶テレビやブルーレイレコーダーに関する言及は今月も無し。

今回月も先月から続き「食料品、特に農産・畜産品の相場高に伴う堅調な流れ」「気候動向を反映した衣料品の大不調」という組み合わせになった。三か月ほどこの動きは継続しており、一瞬「先月のリリースと読み間違えたか?」と資料を読み直してしまうほど。見方を変えればそれだけ状況が安定しているともいえる。また、衣料品の不調ぶりはかなり問題で、元々デパート群での同項目の伸び悩みの動きはあったものの、それが一挙に顕著化したようにも見える。

さらに金額(全体構成比)はほんのわずかだが、ここ数か月サービス部門の下落ぶりが目に留まる。先月に続き今月も前年同月比で2割近い減少は、何らかの特異な状況変化が起きたと考えざるを得ない。同項目の具体的要項としては「旅行関連やチケット販売などサービス関連」と説明があるが、前者はインターネット、後者はそれに加えコンビニに、その客を奪われている可能性がある。今データだけでは裏付けは出来ないものの、今後はこれまで以上に関連他業界の動きを監視した方が良さそうだ。

あるいは衣料品・サービスの両部門の急激な落ち込みぶりが、デパートそのものの環境変化の兆しを示しているのかもしれない。


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