中には100万円以上も…大学生への仕送り・こづかいは平均でおいくら?

2014/01/23 11:30

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ソニー生命保険は2014年1月15日に同社公式サイトにおいて、子供の教育資金と学資保険に関わる調査結果を公開した。その内容によれば調査対象母集団のうち大学などに通う子供の親においては、その子供への大学の仕送りやこづかいの合計平均額は32万円であることが分かった。10万円未満の人が4割近くに達している一方、100万円以上の人も1割を超えている(【発表リリース:子どもの教育資金と学資保険に関する調査】)。


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調査要件は先行記事【大学初年度の平均納入金は156万円、私立はプラス20万円】を参考のこと。その記事でも触れているが、子供の大学就学時において必要となる資金の一つが、子供への仕送りやこづかい。実家通いならば仕送りは不要だが、一人暮らしをする・しないに関わらずこづかいが必要な場合は多い。今件では大学などに通う子供を有する回答者に限定した上で、それら仕送り・こづかいを合わせ、年間でどれ位かかったのかを尋ねている。その結果が次のグラフ。

↑ 仕送りやこづかい額(自由回答、年額、大学などに通う子供の親限定)
↑ 仕送りやこづかい額(自由回答、年額、大学などに通う子供の親限定)

自宅からの通学者と一人暮らしの者とを合わせているので、あくまでも大学就学者全体としての分布となっているが、4割近くが10万円未満/年に留まっている。1か月平均に均すと1万円足らず。実家通いにしても、子供は自分でアルバイトなどをしてこづかいを稼いでいるものと考えられる。

10万円未満がボリュームゾーンで、次に多い回答は10万円台。この2つを合わせ、「20万円未満」で仕切り直すとほぼ6割に達する。大勢はこの領域にあると見ても問題は無かろう。

一方で「50万円以上」で仕切り直すと21.9%と2割強、100万円以上だけなら11.6%。こちらはやや大きめな額となる。多分に一人暮らしの子供を対象とした、こづかいに仕送り(要は一人暮らしの際の補助金的なもの)が含まれているものと考えられる。そして全体の平均額は32万円。先行記事にある通り、大学生の初年度平均納入金は156万円なので、それと合わせると大学生の初年度における親の平均負担額は200万円程度になる……が、実際には一人暮らしをする場合の引越しにおける諸経費や、入学祝で何らかの贈り物をする事例もあるため、もう少し上乗せされることだろう。

ちなみに実家通いと一人暮らしとでは、仕送りのあるなしによる違いが生じるため、額も大きく変わってくる。

↑ 仕送りやこづかいの平均額(自由回答より算出、大学などに通う子供の親限定、万円)
↑ 仕送りやこづかいの平均額(自由回答より算出、大学などに通う子供の親限定、万円)

自宅からの通学者の平均は16万円、それに対して一人暮らしは72万円。後者は平均で月額6万円との計算になる。あくまでもこれは平均なので、居住地域(≒家賃)によってはもっと少ない、多い場合もあるだろうが、親側の負担としては決して小さいものではない。子供側は一人暮らしを求めることが多く、大学の場所次第では自宅通学は不可能な事例もあるものの、親があまり一人暮らしを許可したくないのも理解はできる気がする。


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