花粉症の子供は3割近く、そのうち4割は5歳までに発症
2014/01/18 15:00


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今調査は2013年11月26日から12月2日にかけて、0歳から16歳までの子供を持つ父母に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2082人。男女比は243対1839、世代構成比は20代74人・30代854人・40代1154人。回答要件は回答した父母の実感によるもので、必ずしも医師の診察結果によるものではない。
今調査対象母集団に対し、子供の花粉症などの発症状況を尋ねたところ、花粉症単独の発症があると答えた人は19.5%、通年性アレルギー性鼻炎も併発している人が9.3%となり、合わせて28.8%の人が「自分の子供は花粉症」と回答する結果となった。

↑ 自分の子供は花粉症だと思うか
花粉症では無いが通年性アレルギー性鼻炎を持つとの回答は13.3%。すべて合わせると4割強の人の子供が、原因・期間はともあれ、くしゃみや鼻水など鼻炎性の健康トラブルに悩んでいることになる。
この「子供が花粉症」と回答した人に、いつごろから花粉症を発症したのかを聞いた結果が次のグラフ。5歳までに発症したのは41.8%。10歳までに仕切り直すと78.6%。低年齢のうちに発症が確認される事例が多いことが分かる。


↑ 自分の子供は何歳で花粉症を発症したか(子供が花粉症だと思うと答えた人限定)
くしゃみや鼻水などの花粉症の症状は大人も子供も変わらず、体力を消耗させ、集中力を低下させるなど、辛いものばかり。基礎体力が十分で無い、幼い子供であれほど、その相対的負担は大きくなる。花粉症を発症した場合は、出来るだけ症状が軽くなる、発作を起こさないよう、保護者は万全の注意をしてほしいものである。
なおリリースではこれらのデータから「花粉症の子供は増加傾向にある」「低年齢化の動きを示している」と伝えている。花粉症の発症率そのものでは各項目とも増加しているものの、まだ2年分しかデータが蓄積されておらず、判断には難しいところがある。一方低年齢化は2年分のみに加え、前年では「不明」が20.3%あったのに対し今回年では11.5%に減っており、前年の「不明」分の多分が幼い時期の発症分だったのではないかとする見方も出来る。
いずれにせよ、より確証度の高い推論を成すには、来年以降の調査結果が必要不可欠となる。来年の今頃に発表されるであろう、調査3年目となる結果を心待ちにしたいところだ。
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