主要国の固定電話・携帯電話の利用率をグラフ化してみる(ICMR2013版)

2014/01/19 10:00

イギリスの情報通信省は2013年12月12日、同省公式サイト上で、同国を中心とした世界各国の通信業界・メディア動向を連ねる形の通信白書「International Communications Market Report」の最新版【International Communications Market Report 2013】を公開した。今回はその公開データを参考に、「主要国の固定電話・携帯電話の利用率(普及率)」を確認していくことにする。

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リアルタイムに通話が出来る電話は便利な道具だが、技術の発達により持ち運びが可能となり、それが小型化することで、その便宜性はさらに増すことになった。そしてインターネットへのアクセスも可能な機器としての機能を実装して以降は、携帯情報端末化を果たし、桁違いに便利な道具として世界中に浸透しつつある。

次に示すのは主要国における固定電話・携帯電話の利用率(普及率)の現状。

↑ 固定電話・携帯電話利用率(対人口比、2012年)
↑ 固定電話・携帯電話利用率(対人口比、2012年)

携帯電話利用率が軒並み100%を超えている。これは今件が単純に契約数(接続数)と人口から求めた値であること、そして【インターネットと携帯電話の普及率を世界の他国と比べてみる】などでも解説している通り、プリペイド式の携帯電話やSIMカード(契約者情報を記録したICカード)の対応によるもの。複数契約を行い、電話をかける相手次第でカードを差し替えて、少しでも安い料金で利用しようという「生活の知恵」が行われている結果、計算の上で100%を超えてしまっている。

つまり国毎の携帯電話の利用スタイル次第で利用率は幾分上下してしまうことになるが、それを差し引いてもイタリアやオーストラリア、ドイツ、イギリスなどが軒並み130%を超える高率を示している。特にイタリアは160%近い値で、今回取り上げられた国の中では最高値となっている。これは他の類似調査でも同様の結果が出ており、特段おかしな話ではない。

他方固定電話はSIMカード云々の話も無く、さらに1世帯で複数の電話が設置される事例も考えにくいので、対人口比ではあるものの、実質的に対世帯比と考えた方が良い。必然的に割合は低いものとなり、さらに固定電話そのものを不必要とする世帯も増えていることから、値はイギリス以外で5割を切るものとなっている。

今資料では2007年当時の値との差異も記してある。そこでそれをグラフ化したのが次の図。

↑ 固定電話・携帯電話利用率(対人口比、2012年、2007年からの変化%ポイント)
↑ 固定電話・携帯電話利用率(対人口比、2012年、2007年からの変化%ポイント)

イタリアやイギリス、スペインは元々携帯電話普及率が高かったこともあり大きな差異は無いが、それ以外の国では携帯電話は20から30%ポイントもの上昇を示している。特に中国では43%とダイナックな伸びを見せる。

固定電話は押し並べて減少を示しているが、中国では7%ポイントしか減っていない。元々電話そのものの普及率が低かった状態で、携帯電話の進歩時期に巡り会わせ、固定電話の十分な普及が成される前に携帯電話が取って代わった状態にあることがうかがえる。



やや余談になるが、今資料ではブロードバンド回線に関する利用率も関連事項として記されている。これにはビジネス用回線を含み、携帯電話によるものは含まない。

↑ ブロードバンド利用率(対人口比、2012年)
↑ ブロードバンド利用率(対人口比、2012年)

イタリア、中国がやや遅れ気味て、フランス、ドイツ、イギリス、日本が3割超え。もっとも「ブロードバンド環境が使えるか否か」という点では携帯電話、特にスマートフォン利用者がこれに加わることになること、そしてスマートフォンの普及率が急速に上昇していることを合わせて考えれば、この値がそのままイコール各国のブロードバンドの利用実態を表しているとは言い切れないと考えた方が無難である。


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