YouTube18%、ニコ動6%、ツイキャス5%…若年層の動画配信・投稿経験

2014/01/16 14:30

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リビジェンは2014年1月7日付で、若年層を対象にした動画配信・共有サービスに係わる調査結果を発表した。それによると調査対象母集団では、YouTubeに動画を投稿・配信したことがある人は18%に達していることが分かった。ニコニコ動画は6%、ツイキャス(TwitCasting)は5%に留まっている(【発表リリース:動画配信・共有サービスに関する調査結果を発表】)。


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動画の投稿サイドは意外に少なめ、YouTubeでも18.0%


今調査は2014年1月6日にスマートフォンを用いたインターネット経由によって、10代から30代の男女に対して行われたもので、有効回答数は500人。男女比・世代構成比は未公開。

先行する記事で解説した通り、今調査対象母集団ではYouTubeの動画を視聴閲覧したことがある人は95%、ニコニコ動画は53%、ツイキャスは15%、Vineは8%に達している。

↑ 視聴・閲覧したことがある動画配信・共有サービスは(複数回答)(再録)
↑ 視聴・閲覧したことがある動画配信・共有サービスは(複数回答)(再録)

そこで動画の受け手では無く、送り手としての利用状況を確認していくことにする。各サービスで動画を投稿、配信したことがあるか否かを聞いた結果が次のグラフ。

↑ 投稿・配信したことがある動画配信・共有サービスは(複数回答)
↑ 投稿・配信したことがある動画配信・共有サービスは(複数回答)

ただ観るだけと異なり、投稿には多様なハードルが待ち構えているため、値が低くなるのは仕方がない(掲示板上の「文章の閲覧」と「書込み」との関係と比べると、ケタ違いに難易度の差は大きい)。視聴が95.0%だったのに比べると、投稿は18.0%と約1/5でしかないが、それでもYouTubeが圧倒的な利用率であることに違いは無い。

ニコニコ動画は5.8%、ツイキャスは4.6%。視聴閲覧では大きな差が開いていた両者だが、動画の投稿・配信となると、差がほとんど出ていない。ツイキャスの利用ハードルの低さ、ニコニコ動画の「多数のコメントにさらされる」ことへのプレッシャーが影響しているのかもしれない(ニコ動に関してはスマートフォン周りの投稿環境整備も一因だろう)。

ファンが居るサービスは!?


動画配信・共有サービスを活用し、動画の投稿・配信を定期的に行い、放送局的な展開をしている人も多い。各サービスには特定アカウントをチェックして新規情報を確認できる仕組みも用意されており、特定の人の動画(配信)を追いかけることが可能となっている。テレビ番組のファン、アイドルの追っかけ的なことができるわけだ。

そのようなサービスの使い方をしている人の割合を示したのが次のグラフ。

↑ 好きな投稿者・配信者がいる動画配信・共有サービスは(複数回答)
↑ 好きな投稿者・配信者がいる動画配信・共有サービスは(複数回答)

やはりYouTubeの利用率は高く45.8%。今調査対象母集団の半数近くは、YouTube上で好きな動画配信者が居て、更新情報を心待ちにしていることが分かる。ニコニコ動画も高めで20.0%、ツイキャスは5.6%、Vineは3.6%。

他方、「この中には無い」とする回答も42.0%いる。他のリアルタイム系動画配信サービスのファンの人か、あるいはそもそも論として投稿者・配信者単位での好き嫌いでは無く、多くの人は単純に動画単位で好きなものを閲覧しているだけなのかもしれない。



やや余談だが、今調査において取り上げられた4サービスの、それぞれの浸透状況をグラフ化したのが次の図。要は各調査結果について切り口を変えたグラフというわけだ。縦軸はあえてすべてそろえている。

↑ YouTubeに関する浸透状況
↑ YouTubeに関する浸透状況

↑ ニコニコ動画に関する浸透状況
↑ ニコニコ動画に関する浸透状況

↑ ツイキャスに関する浸透状況
↑ ツイキャスに関する浸透状況

↑ Vineに関する浸透状況
↑ Vineに関する浸透状況

YouTubeの圧倒感、ニコニコ動画が供給不足的な雰囲気、ツイキャスが視聴者率の割には投稿・配信率が高めであることなどが分かる。あくまでも若年層・スマートフォン所有者を対象とした調査結果ではあるが、だからこそその層における各サービスの利用性向が手に取るように分かり、興味深い結果といえよう。


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