クルマは必要、興味はそこそこ、でもお金が…新成人の車への想い

2014/01/13 10:00

ソニー損保は2014年1月9日、2014年に成人式を迎える新成人に対するカーライフ意識調査の結果を発表した。それによると調査対象母集団においては、車に乗る必要性を感じない人は29%に留まっていることが分かった。また興味がある人は5割近くに達している。他方、車を所有する経済的な余裕が無いと回答した人は2/3を超えており、新成人は車に対して必要性を多分に覚え、興味もそれなりにあるものの、経済的な余裕の無さが保有の際のハードルとなっているのが分かる(【発表リリース:ソニー損保、「2014年 新成人のカーライフ意識調査」】)。

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今調査は2013年11月28日から12月9日にかけて、2014年に成人式を迎える新成人に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1。調査実施機関はネットエイジア。

もはや陳腐化しつつある「若者の自動車離れ」という言葉に代表される通り、以前と比べて現在の若年層は自動車から距離を置く傾向がある。都市機能の発達や人口の都市部への集中化、金銭上の問題、ライフスタイルの変化などが主要因とされている。もちろん近郊、地方などでは昔も今も変わらず、若年層の間でも自動車は移動ツールとして欠かせない存在には違いない(娯楽ツールとしての存在価値は薄れつつある)。

そこで調査対象母集団に対し、車に対する価値観を尋ねる質問をいくつか行い、それについての感想を「とてもあてはまる」「ややあてはまる」「どちらともいえない」「あまりあてはまらない」「まったくあてはまらない」の5つの中から1つを選んでもらい、そのうち「とてもあてはまる」「ややあてはまる」の「設問内容肯定派」の割合をグラフにしたのが次の図。

↑ 車に乗る必要性を感じない(当てはまる派合計)
↑ 車に乗る必要性を感じない(当てはまる派合計)

↑ 車に興味がある(当てはまる派合計)
↑ 車に興味がある(当てはまる派合計)

↑ 車を所有する経済的な余裕がない(当てはまる派合計)
↑ 車を所有する経済的な余裕がない(当てはまる派合計)

まず「必要性」だが、「必要性は無い」とする意見は28.6%のみ。グラフには無いが「どちらともいえない」の回答はどの属性でも2割程度なので、大体過半数が「車は必要」と考えていることになる。上記説明にある通り、公共交通機関の発達した都心部では不必要との回答者が高く、地方では低い。特に都心部在住の男性は半数近くが必要性を感じていない。

しかし車に興味がある人はどの属性でも4割から5割とそれなりの割合。都心部がやや低めだが、必要性周りと比べると地方との差は小さい。また男性の方が女性よりも高い興味を覚えている。

必要性がそれなりにあると認識し、興味も持っている。ではなぜ若年層が車から距離を置いているのか。それは3つ目の「経済的余裕」が大きな要因。要は「お金がかかるので車は買えない」とするものだ。これは男女・居住地域に関わらず約2/3と高い同意率を得ており、若年層共通の課題であることが分かる。特に都心部では地方より高い値を示しているが、これは駐車場代をはじめとする維持費の高さがネックとなっているのだろう。

この「経済的余裕」が絶対的な金額のみを示すのか、それともコストパフォーマンス的に検討した結果を意味するのかまでは、今調査の限りでは分からない。だが上記にある通り、「必需品としての需要は今も変わらず」「娯楽面としての価値は昔と比べて低下」という車を取り巻く実情を見る限り、双方合わせての結果といえる。だからこそ、初期投資も運用コストも控えめで実用的な軽自動車が人気を集めているのだろう。


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