男性の育児手伝い、どうすればもっと積極的に出来る?

2014/01/03 20:00

内閣府男女共同参画局は2013年12月17日付で「ワーク・ライフ・バランスに関する意識調査」結果の速報内容を発表したが、その内容によれば6歳以下の第1子と配偶者が居る有職男性においては、さらなる家事や育児の時間を増やすための条件として、残業が少なくなることが欠かせないと考えている人がもっとも多いことが分かった。3割強の人が、残業が減れば家事や育児の手助けがもっと出来るとしている。次いで休暇が取りやすくなれば、配偶者との意志疎通が向上すれば、職場の人員配置に余裕があればなどが続いている(【発表リリース:「ワーク・ライフ・バランスに関する意識調査」結果速報を公表しました。】)。

スポンサードリンク


男性の育児参加、足りないのは時間と理解


今調査のうち今件該当部分に関しては、6歳以下の第1子、そして配偶者と同居しており、20歳以上の有職者男性を対象として、2013年9月にインターネット経由で行われたもの。有効回答数は2004人。正社員は1671人、非正規社員は116人、自由業・自営業は217人。

今調査対象母集団のうち、家事や育児が十分に実施できていないと自覚している人に対し、家事・育児の取り組みを増やすためには何が必要かについて尋ねたところ、正社員では最も多い同意意見は「残業が少なくなること」だった。34.5%の人が同意を示している。

↑ 平日の家事・育児を増やすために必要だと思う事(複数回答)(男性、家事または育児が十分に実施できていない人)(正社員)
↑ 平日の家事・育児を増やすために必要だと思う事(複数回答)(男性、家事または育児が十分に実施できていない人)(正社員)

飛びぬけて多いのは「残業が少なくなること」だが、「休暇が取りやすくなること」もその次の順位についている。また「職場の人員配備の余裕」も、余裕がないから労働時間が長くなり、自宅での時間を削らざるを得ないことを考えれば、労働時間の長さが大きなハードルとなっているのが分かる。

一方で配偶者との意志疎通の緻密化、さらには家事・育児スキルの向上といった、男性による家事・育児が十分になされる家庭生活を進める上では基本的な点で、男性側の対応が不十分であるようすもうかがえる。もっとも双方とも間接的には時間不足がネックとなっており、それは直上の「労働時間の長さ」が多分にハードルとなっているのだが。

非正規社員は休暇、自由・自営業は相方との意志疎通


これを非正規社員、そして自由・自営業の立場で見ると、少々状況が変わってくる。

↑ 平日の家事・育児を増やすために必要だと思う事(複数回答)(男性、家事または育児が十分に実施できていない人)(非正規社員/自由・自営業)
↑ 平日の家事・育児を増やすために必要だと思う事(複数回答)(男性、家事または育児が十分に実施できていない人)(非正規社員/自由・自営業)

非正規社員の場合はトップに「残業」ではなく「休暇」が付いている。正社員よりも出勤スケジュールがタイトであることが分かる。また、「時間当たりの賃金のアップ」も上位についており、手取が少ないので出勤回数をかさ上げしなければならず、それ故に休暇が取りにくい、非正規社員の実情を垣間見れる結果といえる。

他方自由・自営業は正・非正規社員と比べると時間には余裕があることから、残業・休暇などの項目への回答率は低い。その一方で配偶者との意志疎通の向上が最上位についており、続いて「自分の仕事外の時間の使い方の優先順位を変える」が上位に収まるなど、男性自身による意識の問題が主要因となっていることがうかがえる。

就業状態により多分の違いはあるが、いずれもそれなりに男性サイドは自己分析を行い、平日における育児や家事が難しい現状を理解している。多分に回答者自身だけでは解決できない内容が多いが、本人も、そして周囲も少しずつで良いので理解を示し、努力を成してほしいものである。


■関連記事:
【テレビの「ながら視聴」が多いのは男性? 女性?!(2011年社会生活基本調査)】
【子育て世代の男性の就労と家事・育児手伝い事情をグラフ化してみる(2013年)(最新)】
【共働きか否かで大きく変わる妻の家事時間(2011年社会生活基本調査)】
【睡眠時間は8時間前後、家事の時間は?…諸外国の働き人達のライフスタイルをグラフ化してみる(2011年社会生活基本調査)】
【子育て時間は週平均で37時間、女性に限れば53時間】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー