煽動と炎上と集客と…撮影者以外による拡散と炎上騒ぎ、その理由

2013/12/25 08:40

炎上先に【鼻に唐辛子の容器をブスリ、今度は松屋で「炎上」騒ぎ】で伝えたように、牛丼チェーン店松屋において、調味料を不適切に使った様子を写した写真がインターネット上に広まったことを受けて、松屋側では該当店舗の清掃など各種対応を実施すると共に、該当行為に対し法的対応を含め厳格な対応を検討することを明らかにした。今件は今年夏頃に相次ぎニュースとなった「目立ちたいための、飲食店などにおけるおふざけ行為の写真拡散」ではあるが、同時に「成り代わりによる釣り行為での集客行為」、いわゆる「他者素材による釣り行為」も明らかになった。今回はこの件について、問題点などを整理していくことにする。

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ことのあらまし


今「事件」のあらましは次の通り。該当学生が松屋で食事をした際に、おふざけ(のつもり。少なくとも本人はそう思っているのだろう)で調味料の唐辛子のチューブに鼻を突っ込む。写真そのものを見るに同席者がおり、その同席者が該当写真を撮影し、投稿。

その写真を「他者による『バカな行為をした自慢写真』を自分が撮影・行為を実行したかのように投稿し、当事者に成りきってリアクションを行うことで、注目を集め集客する」、いわゆる「釣り行為」を日常茶飯事的に行うアカウントが取得し、撮影者本人のふりをして投稿。その写真に対する意見などに撮影者本人のごとく反応し、追い詰められたふりをし、事情をリアルタイムで説明すると自分のポッドキャスティングへ誘導。その上で「自分は関係者ではない。釣りでした」と暴露を行う。

この「釣り行為」者は、この類の行為の常習犯で、これまでに何度も同じような行為を繰り返しているのが確認されている。釣り行為中はアカウントのプロフィール写真やハンドル名、プロフィール内容まで変更し、投稿写真の撮影者であるかのようにふるまう、念の入れようである(悪意ある意図を持った行為であるとの証拠にもなるのだが)。

↑ 釣り行為中の動向。投稿者になりきり、それらしい対応をしている
↑ 釣り行為中の動向。投稿者になりきり、それらしい対応をしている

現在は通常のアカウント名・プロフィールに戻しており、反省をしているように見えるが、これまでに何度となく同じ行為を繰り返していることから、責任逃れのための発言の可能性が高い。あるいはそれすらもまた、集客のための一行為に過ぎないかもしれない。

写真がある以上、実際に「調味料の唐辛子チューブに鼻を突っ込んだ」学生がいるのは事実であり、当事者はしかるべき対応を成される必要がある(松屋側では法的措置の検討をしている)。それと同時に、その写真を煽りに用い、自分(のアカウントやポッドキャスティング)に注目が集まるよう釣り行為をした者にも、それなりの対処が成されねばなるまい。百歩譲って「このような行為はしてはいけませんね」という戒め的な掲載ならともかく、当事者のふりをしたのだから言い逃れは出来ない。

なぜ他人のふりをしたのか、そこに集客ネタがあるからだ


「調味料の唐辛子チューブに鼻を突っ込んだ」「その状況を写真に撮り掲載した」ことの理由は、以前【LINEは知人とのやり取り、ツイッターは暇つぶしや情報収集も…SNS毎に変わる高校生の利用目的】【高一のネット安全利用知識、スマホのみの利用者は低い傾向】、そして【若者のSNS炎上騒動は利用目的誤認が一因、かも】などで解説したようなものだと推測される。要は「身内だけのジョーク」としてやったつもりが、世間一般に広まりうる手段を用いてしまったため、不本意に拡散した面が強い(当人らも世間一般に広げる意図はなかったのだろう)。もちろん行為そのものは糾弾されるべきものである。

ではその写真を取得した第三者が、どうして「釣り行為」をしたのか。それは「お手軽に目立ちたい、集客したい」から、あるいは「自分には集客する、目立つような材料を持ち合わせていない」から。そして「目の前に目立ちそうな材料があった」から。



↑ 「釣り行為」の図式
↑ 「釣り行為」の図式

単純に「このようなことがあったよ」という情報共有を望んでいただけだとする弁護の声もあるかもしれない。しかしそれなら、写真撮影の当事者に成りきり対応する必要性は無い。

積極的な「釣り行為」にまでは至らないものの、他者のコンテンツ、例えば写真や文章をそのままコピーし、自分が創生したかのように発言をする行為、いわゆる「パクり」は、ソーシャルメディア上ではよく見かけることができる。こちらも理由は多分に等しく、「気軽に目立ちたい」からに他ならない。今件はその上に成り切り行為を継続し、挙句の果てに自分のポッドキャスティングへの集客を図っており、性質としてはさらに悪質さを見せている。



写真の当事者の行為が業務妨害に相当するのは言うまでもない。一方で「釣り行為」をした者が法的要件上抵触しうるか否かは、判断が難しい。しかし少なくとも多大なる迷惑行為には違いなく、各ソーシャルメディアにおける複数の利用規約に違反していることには間違いない。今件ではツイッターを介した釣り行為が確認されているが、【Twitterルール】に照らし合わせれば「なりすまし:他者に誤解や困惑を招いたり欺くような方法で、Twitterサービスを通して他人になりすます行為」をはじめ、複数の規約に抵触していることは明らかである。

しかもこのタイプの「釣り行為」は、用いられる「素材」が何度となく時を経て再利用される可能性がある。以前の事件を忘れてしまった人もいれば、知らない人もいる。下手をすると半年位の間隔で、再び同じ素材が投入され、「釣り行為」者側の思惑通り、話題として取り上げられ、多くの人が惑わされ、結果的に迷惑をこうむることになる。同じリサイクルでも、これほど地球に厳しいリサイクルなど必要はない。一連の動向を「エンタメ行為」「芸能人がテレビでやってるのと同じ」「俺が楽しければ、儲けられれば問題ない。違法行為じゃないでしょ?」と誤解・曲解されては困る。

しかるべき行為にはしかるべき結果を。それが無ければその行為は繰り返され、多くの人が迷惑を受けるばかりである。


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