タバコ・雑誌購入者減少続くも日配品堅調で復帰…2013年11月度のコンビニ売上高は既存店が0.4%のプラス、5か月ぶり

2013/12/21 15:00

日本フランチャイズチェーン協会は2013年12月20日付で同協会の公式サイトにて、同年11月度のコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによれば協会加盟コンビニの同月度の売上高は前年同月比でプラス0.4%となり、5か月ぶりにプラスを記録した。客単価はやや下落したものの、来店客数は増加し(いずれも既存店ベース)、これが売上をプラスに導くこととなった。協会側ではカウンター商材をはじめとする日配品が貢献したと分析している(【日本フランチャイズチェーン協会公式ページ】)。

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今調査の概要や調査対象企業など詳細は過去記事まとめページ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明している。そちらも合わせてチェックのこと。

主要項目における前年同月比は次の通り。

●店舗売上高:既存店は5か月ぶりのプラス、全店は9か月連続のプラス
・全店ベース……+5.7%
・既存店ベース…+0.4%

●店舗数(前年同月比)
・+5.3%

●来店客数:既存店は4か月ぶりのプラス、全店は32か月連続のプラス
・全店ベース……+6.1%
・既存店ベース…+1.0%

●平均客単価:既存店は3か月ぶりのマイナス、全店は4か月ぶりのマイナス
・全店ベース……−0.4%(595.4円)
・既存店ベース…−0.6%(586.6円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……+12.3%
・加工食品……+3.5%
・非食品………+1.0%
・サービス……+5.2%
・合計…………+5.7%

※既存店……1年以上営業中の店舗を指す(店舗増加による底上げでの数字上の誤差を防げる)

11月は前半が高気温で推移したものの、後半に入ると気温が下がり、肉まんやおでんに代表されるカウンター商材が良く売れた。しかしコンビニの二大集客アイテムである(単価も高めな)たばこ・雑誌購入者の減少傾向には歯止めがかからず、客単価はやや下がり気味。結果としては、客数の増加が客単価の減少を上回る形となり、売上高はプラスを示すこととなった。

商品構成別の動向を確認すると、今回月はすべての区分でプラスを示しているが、日配食品の次に構成比が大きい非食品の伸び率がもっとも大人しい。この項目には上記で触れたたばこ・雑誌の双方が含まれており、昨今のコンビニの売上がいまいち元気が無いのも、これらの商品の軟調さによるものであることが分かる。リリースの冒頭でも特記項目として「タバコ・雑誌購入者減少等の影響を受けながらも」と名指しで記載されており、業界全体として問題視していることが分かる。

また今月は、ここ数か月大きな成長ぶりを示していた「サービス」をも超えて、「日配食品」が売り上げを伸ばしている。協会側ではカウンター商材の健闘によるものだと説明しているが、上記で触れた肉まんやおでんなどに加え、自宅での中食を前提とした惣菜も合わせ、カウンターフーズが盛況だったことがうかがえる。

詳しくは【たばこ・雑誌からコーヒー・カードへ…今年の一年のコンビニ動向を振り返ってみる(2013年)】でも解説しているが、コンビニの集客アイテムの主力だったたばこや雑誌は、かつての勢いを無くし、今回月のリリースコメントにもある通り、期待に沿えないような状況になりつつある。ルーキーとして注目されているのがドリップコーヒーやプリペイドカード、スイーツをはじめとした自社プライベートブランドの類、そしてフライヤー商品をはじめとしたカウンターフーズ。いずれも社会情勢の変化に伴い、発生・増加した需要に対応する品々。これらは皆、堅調な動きを示しているものの、たばこや雑誌を完全に代替できるほどの売上には至っていない。

今はその主役の入れ替え時期にあることを考えると、コンビニ業界ではここしばらくは、既存店ベースで見れば横ばい、あるいは軟調な動きが続くことだろう。もちろん店舗数そのものは(多分に社会の要請を受ける形で)漸増しており、コンビニ業界全体としては、売り上げは漸増していくことになる。

新旧の立ち位置の入れ替えはいつごろになるだろうか。早ければ来年にはその兆しが見えてくるかもしれない。


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