衣料品不調だが食品好調でプラス維持…2013年11月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス0.7%

2013/12/21 14:00

【日本チェーンストア協会】は2013年12月20日付で同協会公式サイトにて、チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の2013年11月度の販売統計速報(月報)を発表した。その内容によれば2013年11月は衣料品では高気温で冬物商材が不振だったこともあり不調に終わったが、10月に続き食料品部門の好調を受け、売上総額の前年同月比は4か月連続のプラスとなるプラス0.7%(店舗調整後)を記録することとなった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の58社・8285店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先月比で37店舗増、前年同月比で412店舗増と増加している。売り場面積は前年同月比103.6%となり、3.6%ポイントの増加。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。これは店舗の増減を反映させずに1年前の状態と比較するため、昨年存在していない店舗の分を除いた値で算出されたもの。

■総販売額……1兆0723億8512万円(前年同月比100.7%、△0.7%)
・食料品部門……構成比:61.0%(前年同月比103.0%、△3.0%)
・衣料品部門……構成比:11.1%(前年同月比91.5%、▲8.5%)
・住関品部門……構成比:21.4%(前年同月比100.1%、△0.1%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比81.5%、▲18.5%)
・その他…………構成比:6.2%(前年同月比100.3%、△0.3%)

食料品は先月に続き
相場高で堅調。
衣料品の不調は続く。
住関品は横ばいで
全体としてプラス継続。
食料品はここ数か月農産物や畜産物の相場高が続いており、今月もその状況が続く形となった。また月前半は高気温で衣料品の不調を招く形となったが、後半は気温が下がり、鍋需要を喚起。ネギやきのこなど鍋素材が大いに売れた。畜産品は牛豚鶏すべて、さらに加工肉や卵も好調。特に卵は世間で話題の通り相場高状態にあり、これが大きくプラス要因となった。水産品ではマグロやサンマの他、タラやブリのような鍋物商材が好調。惣菜では焼魚や焼鳥、中華などが不調だが、それ以外は概して好調。

衣料品は前半の高気温を受けて冬物商材が伸び悩んだ。後半の寒さ到来である程度盛り返したようだが、月単位の売上はネガティブな状態に。特にコート、ジャンパー、手袋などの季節商品の不調ぶりが目立つ。住関品ではエアコンや暖房器具、冷蔵庫などが良く売れたが、デジカメや掃除機は不調。液晶テレビやブルーレイレコーダーに関する言及は無し。

今回月も先月同様、「食料品、特に農産・畜産品の相場高に伴う堅調な流れ」「気候動向を反映した衣料品の大不調」という組み合わせになった。しかし衣料品の軟調さは気候だけを起因としたものではなく、従来の業界構造上の不調さに加速がついただけの感はある。

また、金額(全体構成比)はほんのわずかではあるが、ここ数か月サービス部門の下落ぶりが目に留まる。同項目の具体的要項としては「旅行関連やチケット販売などサービス関連」と説明があるが、前者はインターネット、後者はそれに加えコンビニに、その客を奪われている可能性は高い。

11月はお歳暮シーズン突入ということで、デパートが活躍する季節となるはずなのだが、調子は今一つ。食料品で売れているのは日常消費品ばかりで、贈呈品の類が売れたという言及は無い(鍋物はよく売れたようだが)。ひとえに農産品の相場高に頼っていることを考えると、ここ数か月の堅調さはデパートそのものの構造の改善化ではなく、単に運によるところが大きいと見た方が良いかもしれない。


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