テレビの「ながら視聴」、飲み食い・ネット・出かける準備

2013/12/13 08:30

ライフメディアのリサーチバンクは2013年12月11日、テレビに関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団のうちテレビを有する人においては、2/3の人が食事などの飲食をしながらテレビを視聴、いわゆる「ながら視聴」をしていることが分かった。次いで多いのはインターネットをしながら、さらには出かける準備をしながらが続く。男女別ではほとんどの項目で女性の方が「ながら視聴」が多い傾向が見受けられる(【発表リリース:テレビに関する調査】)。

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テレビの「ながら視聴」は飲食が一番


今調査は2013年11月29日から12月4日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200件。男女比、10代から60代までの10歳区切りでの世代比率は均等割り当て。

今調査対象母集団では96.1%の人が自世帯にテレビがあると答えている。そのテレビ所有者に対し、テレビを観ながら他にしていること、いわゆる「ながら視聴」をしている事象を答えてもらった結果が次のグラフ。「したことがある」ではなく「している」と尋ねているので、ある程度日常的に行っている行動を回答していると考えて良い。

↑ テレビ視聴の際に他にしていること(ながら視聴)(複数回答、テレビ所有者限定)
↑ テレビ視聴の際に他にしていること(ながら視聴)(複数回答、テレビ所有者限定)

もっとも多いのは「食事など飲食」で67.0%。テレビを観ながらの食事は行儀が悪いとする人もいるが、概して食卓を囲みながらテレビを観るスタイルは普及しているようだ。また夕食などの食事以外に、ソファーに寝転んでテレビを観ながら、ポテトチップスなどの駄菓子をバリバリと費やすという「カウチポテト」的なスタイルを楽しんでいる人も含まれるため、2/3超という値は当然、むしろこれでも少ないかという感はある。

次いで多いのは「インターネット」。設問ではこれ以上の説明が無いため、パソコン経由のネットアクセス以外に、スマートフォンやタブレット機を介してのアクセス事例も含まれる。機動性や普及率、プライベート性を考えると、むしろ昨今ではパソコンよりもスマートフォンを操作しながらテレビを観る事例の方が多いだろう。

選択肢のチョイスにしても回答率の高さにしても、意外さを覚えるのが「出かける準備」。指摘されてみれば確かに着替えや所持品の準備などをする際に、テレビをつけて「ながら視聴」をする場合は多い。

テレビの「ながら視聴」で良く語られる家事関連では「料理」が13.0%、「洗濯・アイロンがけ」が8.5%、「掃除」が5.1%と案外低い。もっともこれは男女が合わさった結果なので、低めに出るのも仕方がない。

女性の「ながら視聴」の多さ


これを男女別に見たのが次のグラフ。

↑ テレビ視聴の際に他にしていること(ながら視聴)(複数回答、テレビ所有者限定)(男女別)
↑ テレビ視聴の際に他にしていること(ながら視聴)(複数回答、テレビ所有者限定)(男女別)

第一印象は「女性の方が『ながら視聴』をする割合が高い」。元々女性は家事で自宅にいる時間が長く、必然的にテレビを観る機会も増える。テレビを観ながら他の行動をする(主従はともかく)機会も自然と増えることになる。特に「食事など飲食」では、7割超えの値が出ている。

また上記で言及した家事周りだが、当然女性の方がはるかに高い値を見せている。「料理」は20.4%、「洗濯・アイロンがけ」は15.3%、「掃除」は8.0%。すべて男性の数倍の値である。一番高い値を示す「料理」でも2割程度だが、家事の上での「ながら視聴」は女性の独断場というところ(もっとも男性は家事自身をさほどしないのも一因だが)。

興味深いのは「本や雑誌・新聞購読」と並び、「インターネット」を利用しながらのテレビ視聴の比率が、男女でほとんど変わりないという実態。単一方向性か双方向性かの違いはあるが、読み解く媒体においては男女の差無く「ながら視聴」が行われていることになる。一方で、情報のやり取りという視点で見ると、「インターネット」に近い「おしゃべり」では、女性が圧倒的に高い値を示している。これらの特性の相違点は、色々と検証する価値のある結果といえそうだ。



「食事など飲食」「出かける準備」や家事全般など、今回の選択肢の多くは「ながら視聴」をすることで、テレビの視聴への注力は確実に減少する。しかし「インターネット」ではむしろその逆で、ネットを使った「視聴対象のテレビの内容に関する」意志疎通(チャットや掲示板でのリアルタイムな意見交換)により、テレビ視聴そのものへの興味関心が増し、一層注力する可能性がある。そしてその性質は「おしゃべり」と似通っている。

昨今ではソーシャルメディアとテレビ視聴の相性の良さを鑑み、多種多様な切り口で活用し、テレビをさらに盛り上げようとする動きが見受けられる。それに伴い、特に機動力の高いスマートフォンを中心に、さらに「ながら視聴」の割合は増えていくのだろう。


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