なるほどね、妥当な映画料金は大体1000円

2013/12/10 08:30

ディムズドライブのネットリサーチは2013年12月4日付で、映画館に係わる調査結果を発表した。その内容によると調査対象母集団では、映画館のチケット料金について過半数の人が「801円から1000円」の区分が妥当であると考えていることが分かった。従来の大人・一般料金である1800円が該当する区分の回答者は2%にも満たない。また、割引チケットは映画館に通う頻度が高い人ほど多用する傾向があることも確認されている(【発表リリース:「映画館」に関するアンケート2013】)。

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「妥当な額は1000円」映画館チケット料金への価値観


今調査は2013年4月4日から19日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は5548人。男女比は55.7%対44.3%。世代構成比は10代から60代と70代以上でそれぞれ0.5%・5.5%・20.8%・32.9%・24.0%・12.3%・4.0%。

「映画館での映画視聴」という娯楽スタイルの、相対的な価値観、立ち位置の変化に伴い、映画館のチケット料金に対する利用者側の値ごろ感も変わりつつある。類似娯楽の多様化に連れて、概して「今の料金では高い」とする意見が主流となっている。

実際、今件調査でも「妥当だと思う映画館のチケット料金」を聞いたところ、ボリュームゾーンは801円から1000円で50.8%、概算平均は1005円という結果が出た。現状では1800円なので、この水準に合わせるには4割強の値引きが必要になる。

↑ 映画館のチケット料金について妥当だと思う金額(大人の一般料金)
↑ 映画館のチケット料金について妥当だと思う金額(大人の一般料金)

現行料金の1800円が該当する「1501円-1800円」の区分回答者はわずかに1.7%。ほとんどの人が「今の料金、高すぎ」と認識していることになる。無論、観賞する作品により妥当な金額は上下するのだろうが、全般的には1000円程度の対価がちょうど良いという認識になる。

現在、多くの映画館では毎月1回(多くは毎月1日)をサービスデーとして設定し、料金を1000円にしている。今回の「1000円」という平均値、及び1000円が含まれる料金区分の多数回答も、この割引料金が多分に影響しているのだろう。

割引サービスは観賞頻度が高いほど大いに使われる


映画の視聴料金は通常1800円(大人)だが、直上のサービスデー以外に、特定曜日で女性限定、夜遅くの観賞、映画館独自に設定した割引日、インターネット経由での予約特典など、多種多様な割引制度(割引チケット)が映画館毎に用意されている。観賞の際にそれらの割引チケットを用いているか否かを尋ねた結果が次のグラフ。

↑ 割引チケットの利用状況(映画館に行く人限定、単一回答)
↑ 割引チケットの利用状況(映画館に行く人限定、単一回答)

通常料金が1800円なのに対し、過半数が「妥当額は1000円」という状況を反映してか、1/3強の人が「割引前提」で観賞しているのが分かる。「出来るだけ割引で」を合わせると、ほぼ6割の人が「割引を極力使う」映画鑑賞者という計算になる。一方で割引はあまり気にしない、まったく使わないなどの「割引はあっても無くても構わない」とする人は4割に留まっている。

これらの回答は回答者単位でのもの。その中には年一位の鑑賞者、毎月、さらには毎週観ている人も同じ1回答者として計算されている(延べ人数でのカウントでは無い)。そこで映画の観賞頻度で区切り、割引チケットの利用状況を見たのが次のグラフ。

↑ 割引チケットの利用状況(映画館に行く人限定、単一回答)(映画を観る頻度別)
↑ 割引チケットの利用状況(映画館に行く人限定、単一回答)(映画を観る頻度別)

見事なまでに「観賞頻度が高い人ほど割引チケットを使う」傾向が確認できる。時々、たまに観賞する程度なら定額料金でも「まあ、いいかな」と妥協もできるが、観る頻度が高くなるに連れて「割引料金を上手く使わないと観賞出来ないな」との判断が下されている。

ちなみに多くの人が利用しているであろう「月1のサービスデー」のみを使っている区分では、42.9%が「必ず割引利用」、31.8%が「極力割引利用」となり、ほぼ3/4が「基本的に割引チケット利用派」となっている。映画館側からすれば、複雑な想いに違いない。


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