約3割が「LINEの方がしゃべりやすい」「おねだりしやすい」…LINE利用者における親とのやりとり所感

2013/12/09 07:30

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ジャストシステムは2013年12月5日、若年層でのモバイル端末を使ったコミュニケーションサービスに関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団のうちスマートフォンをよく利用し、LINEで自分の親とやり取りをしている人においては、直接話すよりLINEを用いた方が親としゃべりやすいとする人は3割に達していたことが分かった。またLINE経由の方が親におねだりをしやすいという人もほぼ3割に登っている。一方、LINEで親とやりとりをすることで、面と向かっての会話が減ってしまった人は1割程度に留まっている(【発表リリース:もはや一般名詞!?若者の6割以上が「LINEで連絡ちょうだい」ではなく「LINEちょうだい」】)。


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今調査はインターネット経由で2013年11月27日から29日にかけて、15歳から29歳の男女に対して行われたもの。有効回答数は800人。男女比、世代構成比(10代・20代)は均等割り当て。

先行別途記事にある通り、今調査対象母集団のうちスマートフォンを主に使う人の中で、LINEをその端末で使う人においては、4割ほどの人が親とのやりとりにLINEを利用している。

↑ 親とのやりとりについて(Facebookは参考値)(再録)
↑ 親とのやりとりについて(Facebookは参考値)(再録)

そこでLINEを用いて親とやりとりしている人に、LINE利用による所感、さらには使用し始めてからの親とのコミュニケーションのスタイルの変化について聞いた結果が次のグラフ。

↑ LINE/LINE以外における親とのやりとりについて
↑ LINE/LINE以外における親とのやりとりについて

直接対話するよりLINE経由の方がしゃべりやすいとする人は30.3%(「(あまり)あてはまらない」が「LINEよりも直接話す方がしゃべりやすい」、つまり設問とは逆の状況にあることを意味しているわけではないことに注意)。記事タイトルにもあるが、LINEの方が親におねだりしやすいとする人も29.2%と、ほぼ3割に届いている。電話や直接会話するより、LINEのようなチャットスタイルで意思疎通をした方が、照れくささや気恥ずかしさを覚えずに、それこそ知人間のようにやり取りできるのが功を奏していると考えられる。

その気軽さ、意志疎通のハードルの低さを受け、一般の会話とLINEでの会話を合わせると、親との会話は増えたとする意見は37.1%と4割近くに登っている。スタイルはともあれ、親子のコミュニケーションの増大には一役買っているようだ。

他方、LINEを介したコミュニケーションに傾注するあまり、あるいは代替されたため、通常のコミュニケーション、具体的には電話や面と向かっての会話が減少してしまったという事例はそれほど多くない。スマートフォンを利用するという観点では同じスタイルの電話は少々大きめの値が出ているが、面と向かっての対話が減った事例は1割強に留まっている。

今件はあくまでも利用している子供サイドからの意見で、親側からの意見はまた別の方向性を見せる可能性はある。しかし少なくとも子供の視点においては、概してLINEを介して親とのやりとりをすることで、コミュニケーションの機会は増え、色々と気軽に言葉を交わせるようになったと見て良いだろう。


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