女性に人気の軽自動車、年々所有率も増える傾向だったが…(最新)

2017/11/22 05:12

2017-1121ソニー損害保険は2017年11月20日付で、カーライフの実態に関する調査結果の最新版となる2017年版を同社公式サイト上に公開した。その内容によると、自家用車を所有し常用する調査対象母集団のうち、常用車両が軽自動車とする人は3割を超えていることが分かった。女性に限れば10-20代では6割に近い値を示している。また経年別に見るとこの数年では男女・各世代ともに大よそ軽自動車所利用率が増加する傾向が見受けられたが、直近年では減少に転じている(【発表リリース:ソニー損保、「2017年 全国カーライフ実態調査」】)。

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女性に人気の軽自動車、10-20代では6割近く


今調査の調査要項は先行記事【車の負担、税金やガソリン代よりも重く感じるのは?(最新)】を参照のこと。

馬力や運送能力では普通車にかなわない面も多いが、小回りが利き運用コストも安上がりで済むのが軽自動車の長所。中長距離の運転ならともかく、日常生活における移動手段として、都市近郊だけでなく地方でも重宝されている。「自家用車を所有し月1回以上は運転する」今調査対象母集団でも、主に運転する車種として挙げられたもののうち3割強は軽自動車との結果が出ている。

↑ 主に運転している車が軽自動車である割合(2017年)
↑ 主に運転している車が軽自動車である割合(2017年)

男女別では全年齢階層で男性よりも女性の方が軽自動車率は高い。これは男性が仕事で使う、家族揃っての旅行や自分自身の趣味娯楽で使う場合など、中長距離の利用が多く、軽自動車では難儀するケースもある一方で、女性はパート先や買い物、子供の送り迎えなど比較的近場への運転が多くなるため、軽自動車で十分対応できるものによると考えられる。要は利用スタイルに従い、軽にするか否かを選択している次第。

年齢階層別では、過去においては大よそ若年層ほど高めで、歳を経るほど減少する傾向を示していた。これはひとえにコストの問題で、お財布事情は厳しいが自家用車は必要との若年層には、普通車よりも軽自動車の方がマッチしているから。

今年分も20代が最大値を示す状況は男女ともに変わらないが、男性は30代が20代までとさほど変わらない値、女性は40代では30代や50代よりも高い値を計上している。なお女性にはその用途、コスト面からコンパクトカーにも人気があり、軽自動車に次ぐ保有率が確認できる(直近では女性全体で20.8%、50代では28.8%がコンパクトカー)。

軽自動車利用率の経年変化


この軽自動車利用率について、今件調査の経年データをまとめたのが次のグラフ。少なくともこの8年間に限れば、確実に軽自動車の利用性向は高まりつつあった。

↑ 主に運転している車が軽自動車である割合(男性)
↑ 主に運転している車が軽自動車である割合(男性)

↑ 主に運転している車が軽自動車である割合(女性)
↑ 主に運転している車が軽自動車である割合(女性)

ここ数年女性40代の軽自動車の利用率が減退していた理由は、上記の通りコンパクトカーへのシフトによるもの。しかしながら2014年では大きく上昇し、それ以降も高い値を維持している。逆に女性10代から20代の値が漸減しているが、これは選択車種の多様化に伴うもの。コンパクトカーが伸びたからだけではない(男性の10代から20代も同様の動きを見せている)。

2015年の急上昇に関しては、2014年4月の消費税率引上げ、2015年4月以降の購入新車の軽自動車に対する軽自動車税の増税と、軽自動車に係わる金額負担の増加イベントが相次いだため、それに先立つ形での駆け込み需要が生じた可能性もある。しかし今調査では購入動機に関する項目は無いため、推論の域を出ることはない。

直近2017年ではすべての性別・年齢階層で有意な減少が生じている。報告書では「軽自動車の人気にかげり?」と説明すると共に、コンパクトカーやSUV・クロカンが増加していることを指摘している。実際コンパクトカーは2017年に限れば多くの年齢階層で前年比から増加しており、使用目的では軽自動車と近しいところがあるコンパクトカーに需要がシフトした可能性は否定できない。

↑ 主に運転している車がコンパクトカーである割合(男性)
↑ 主に運転している車がコンパクトカーである割合(男性)

↑ 主に運転している車がコンパクトカーである割合(女性)
↑ 主に運転している車がコンパクトカーである割合(女性)

軽自動車に関しては今件調査に限らず、目覚ましい普及率・利用率の増加が伝えられ、実数値も各種統計調査で確認できる。利点の一つである税金の安値感については状況が変わりつつあるが、それでもランニングコストの低さや機動性の高さは今なお揺らぐところが無い。

今後は利用スタイルで共通点が多いコンパクトカーと共に、さらに需要が高まるに違いない。


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