女性に人気の軽自動車、年々所有率も増える傾向だったが…(最新)

2019/12/01 05:27

このエントリーをはてなブックマークに追加
2019-1129ソニー損害保険は2019年11月28日付で、カーライフの実態に関する調査結果の最新版となる2019年版を同社公式サイト上に公開した。その内容によると、自家用車を所有し常用する調査対象母集団のうち、常用車両が軽自動車とする人は1/3を超えていることが分かった。女性に限れば10-20代では2/3近くを示している(【発表リリース:ソニー損保、「2019年 全国カーライフ実態調査」】)。

スポンサードリンク


女性に人気の軽自動車、10-20代では6割


今調査の調査要項は先行記事【車の負担、もっとも重く感じられるのは車検・点検費(最新)】を参照のこと。

馬力や運送能力では普通車にかなわない面も多いが、小回りが利き運用コストも安上がりで済むのが軽自動車の長所。中長距離の運転ならともかく、日常生活における移動手段として、都市近郊だけでなく地方でも重宝されている。「自家用車を所有し月1回以上は運転する」今調査対象母集団でも、主に運転する車種として挙げられたもののうち1/3強は軽自動車との結果が出ている。

↑ 主に運転している車が軽自動車である割合(属性別)(2019年)
↑ 主に運転している車が軽自動車である割合(属性別)(2019年)

男女別では全年齢階層で男性よりも女性の方が軽自動車率は高い。これは男性が仕事で使う、家族揃っての旅行や自分自身の趣味娯楽で使う場合など、中長距離の利用が多く、軽自動車では難儀するケースもある一方で、女性はパート先や買い物、子供の送り迎えなど比較的近場への運転が多くなるため、軽自動車で十分対応できるものによると考えられる。要は利用スタイルに従い、軽にするか否かを選択している次第。

年齢階層別では、若年層ほど高めで、年上になるに連れて減少する傾向を示している。これはひとえにコストの問題で、お財布事情は厳しいが自家用車は必要との若年層には、普通車よりも軽自動車の方がマッチしているから。なお女性にはその用途、コスト面からコンパクトカーにも人気があり、軽自動車に次ぐ保有率が確認できる(直近では女性全体で16.0%、40代では20.8%がコンパクトカー)。

軽自動車利用率の経年変化


この軽自動車利用率について、今件調査の経年データをまとめたのが次のグラフ。

↑ 主に運転している車が軽自動車である割合(男性、年齢階層別)
↑ 主に運転している車が軽自動車である割合(男性、年齢階層別)

↑ 主に運転している車が軽自動車である割合(女性、年齢階層別)
↑ 主に運転している車が軽自動車である割合(女性、年齢階層別)

全体では2016年をピークに漸増していたものの、それ以降は大きく減少、直近年度で再び増加に転じた気配を示している。

男性では10-30代では2014年までは増加していたものの、それ以降は横ばいか減少に転じている。40-50代では2015年に大きく伸びたがそれがピークで、それ以降はおおよそ漸減。2015年の急上昇に関しては、2014年4月の消費税率引上げ、2015年4月以降の購入新車の軽自動車に対する軽自動車税の増税と、軽自動車に係わる金額負担の増加イベントが相次いだため、それに先立つ形での駆け込み需要が生じた可能性もある。

女性では10-20代は漸増から2013年のピーク以降は漸減、2016年を底として再び増加。30代では2016年をピークとして漸減していたが直近年度では大きく伸びる。40代では2015年をピークとして漸減が続いており、50代は2017年に大きく落ちたがそれ以降は再び増加の動き。年齢階層別でそれぞれ異なる動きを示しており、全体的な法則性のようなものは見出しにくい。

2017年に多くの属性で生じた減少について当時の報告書では「軽自動車の人気にかげり?」と説明するとともに、コンパクトカーやSUV・クロカンが増加していることを指摘していた。各属性の回答者数が少ないのでぶれが大きいが、実際コンパクトカーは2017年に限れば多くの属性で前年比から増加しており、使用目的では軽自動車と近いところがあるコンパクトカーに需要がシフトしたように見える。いやむしろと、コンパクトカーだけでなくミニバンなど同じような機能が期待できる他機種を選択する人が増えた、つまり選択肢の多様化が原因だと見た方が道理は通る。

軽自動車に関しては今件調査に限らず、普及率・利用率の増加が伝えられ、実数値も各種統計調査で確認できる。利点の一つである税金の安値感については状況が変わりつつあるが、それでもランニングコストの低さや機動性の高さは今なお揺らぐところが無い。

今後は利用スタイルで共通点が多いミニバンやコンパクトカーとともに、さらに需要が高まるに違いない。


■関連記事:
【主要車種別の自動車保有台数をグラフ化してみる】
【軽自動車の保有台数と世帯あたり普及台数をグラフ化してみる】
【自動車は少なめ、そして軽や小型化へ 自動車の世帯普及率をグラフ化してみる】
【”「軽自動車」は「軽油」だと思っていた”も…給油ミス上のトラブル、2か月間で256件】
【「次の一台」軽自動車購入希望者は約半数…本体価格と維持費用、どちらが重要?】

スポンサードリンク


関連記事


このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2020 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|Twitter|FacebookPage|Mail|RSS