子供の成長と「家族で夕食」が出来ない理由の変化

2013/11/25 08:30

パルシステム生活協同組合連合会は2013年11月20日付で同会公式サイト上にて、家族の食卓に関する調査結果を公開した。その内容によれば、何らかの理由で家族全員が共に食事が出来ない時がある世帯は、朝食で約3/4、夕食で7割強に達していることが分かった。小学生以上の子供が居る世帯では、子供の成長に連れて、塾やアルバイト、学校の部活動など、子供側の事情により食事を共に出来ない場合が増えていく様子が確認できる(【発表リリース:「家族の食卓に関する調査2013」を集計しました】)。

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今調査は2013年11月1日から5日にかけて携帯電話を用いたインターネット経由で、20代から50代の既婚女性に対して行われたもの。有効回答数は1000件。世代構成比は10歳区切りで均等割り当て。調査対象母集団中、子供を有する世帯は82.3%。調査機関はネットエイジア。

先行記事にある通り、今調査対象母集団では24.9%が朝食、36.2%が夕食を、毎日必ず家族そろって食している。逆にいえば朝食では75.1%、夕食では63.8%が家族が欠けた状態で食事をしている状況がある。理由としては父親の仕事によるところがもっとも多い。

↑ 家族で食卓を囲む回数(再録)
↑ 家族で食卓を囲む回数(再録)

↑ 夕食を家族で食卓を囲めない理由(複数回答、囲めない日がある人限定)(再録)
↑ 夕食を家族で食卓を囲めない理由(複数回答、囲めない日がある人限定)(再録)

そこで「家族そろって食卓を囲めない日がある」世帯のうち、小学生以上の末子がいる世帯で子供の学校区分別、つまり子供の世代別に、仕切り直した結果が次のグラフ。

↑ 夕食を家族で食卓を囲めない理由(複数回答、囲めない日がある人限定)(末子の学校区分別))
↑ 夕食を家族で食卓を囲めない理由(複数回答、囲めない日がある人限定)(末子の学校区分別)

まず目に留まるのは、学校種類が上になるに連れて「夫の仕事の都合」が減少していくこと。これは夫の帰宅時間が早くなるのでは無く、子供の年齢が上がり、それに伴い子供の就寝時間や夫の帰宅(=夕食)を待てる時間も遅くなるからに他ならない。例えば小学生なら午後7時になると夕食を我慢できなくなる・就寝時間を考えるとそれ以上後には伸ばせないが、高校生になれば午後8時位までは余裕で待てる、といった具合である。

一方、子供の成長と共に「自分(=妻)の仕事の都合」は増えてくる。これは子供の成長に連れて出費も大きなものとなり、兼業主婦の就労時間も長時間化を余儀なくされ、家族間での時間調整が難しくなるのが原因と考えれば道理は通る。

そして子供が成長するに従い、子供事由による「食卓を囲めない」割合も増えてくる。習い事や部活動で遅くなる事例は高校生がピークだが、友人との付き合いやアルバイトが原因で家族共に食卓を囲めなくなる場合も増加する。子供における優先順位が、家族の団らんから自分自身のプライベートにスライドしていく様子が、間接的ながらつかみ取れる。



なお今件選択肢には無いが、子供の成長期には良く生じる「親子で場を共にすることへの照れ」「(コミュニケーションそのものの)うざったさ」も、子供の成長と共に増えてくるものと考えられる。今件は女性、つまり妻の立場から尋ねたもので、子供の内部的心境までは推し量ることができず、その方面での「家族で食卓を囲まない理由」はつかみ取れない。あるいは「その他」の項目がそれに該当するのかもしれないが。

昨今では「孤食」そのものがスポットライトを当てられている。あるいは別の調査で、それら子供の内面にまで切り込んだデータを得られる機会もあるだろう。


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