日常的な歩きスマホ率2割強、やってることはメールや通話、乗換案内検索

2013/11/23 20:00

MMD研究所は2013年11月19日、「歩きスマホに関する実態調査」の結果を発表した。それによるとスマートフォン所有者で構成される調査対象母集団においては、6割近い人が歩きスマホ(歩きながらスマートフォンを操作すること)をそれなりの頻度で行っていることが分かった。具体的に何をしているかについては、メールがもっとも多く6割近く、次いで通話が4割、さらに乗換案内の情報検索が3割近くと続いている(【発表リリース:「歩きスマホ」57.1%が経験あり、5人に1人が事故か怪我を経験】)。

スポンサードリンク


今調査は2013年11月13日から15日にかけてスマートフォンを所有する18歳以上の男女に対し、モバイルを利用したインターネット経由で行われたもので、有効回答数は558人。

それによると、自らのスマートフォンの利用スタイルに関し、「歩きスマホ」を日常的に行っている人は21.1%となり、2割を超えていることが分かった。

↑ 「歩きスマホ」経験実態(スマホ所有者)
↑ 「歩きスマホ」経験実態(スマホ所有者)

「時々」の頻度で行っている人は36.0%。合わせると57.1%の人がそれなりの頻度で「歩きスマホ」をしていることになる。「ほとんど無い」、つまりごく稀にする人は30.1%で、「まったくない」人は12.7%しかいない。

それでは「歩きスマホ」をしている人(「まったく無い」以外の人)は、具体的に歩きながらどのような行動をスマートフォン上でしているのか。複数回答の結果だが、一番多いのは「メール」で59.8%となった。

↑ 歩きスマホでしていること(複数回答、している人限定)
↑ 歩きスマホでしていること(複数回答、している人限定)

リアルタイムでの意志疎通となる「チャット」と異なり、「メール」は受信側の都合に合わせて受け取り、返事をすることができる。にも関わらず歩いている最中にまでメールの送受信をする人がこれだけ多いのは、メールのやりとりがリアルタイムに近いコミュニケーションとして、日常生活の中に浸透しているからなのだろう。あるいは携帯音楽プレイヤーによる音楽視聴や、普段のおしゃべりと同じ感覚でメールをしているのかもしれない。

また、遊びやプライベートだけでなく、仕事の上でのメールの場合、一刻も早く内容を把握して返事をしなければならない事例もある。その時には「歩きスマホ」を半ば強要されてしまうことになる。仕事上の利用場面としては「乗換案内の情報検索」「目的地の地図利用」なども該当しよう。

「普段のおしゃべりと同じ感覚」という点では、本来ならば「通話」の方が直接的なのだが、「メール」の方が利用率は高い。これは周囲に迷惑をかける、内容を知られなくて済むという点で、通話よりメールの方が秘匿性が高いからに他ならない。



上記で事例を挙げた通り、所用で移動中に仕方なく地図やルートの検索をしたり、行先の天気を確認するなど、「歩きスマホ」をせざるを得ないような場面は少なくない。これはスマートフォンに限らず、一般携帯電話やデジタルツール以外の道具(例えば地図や手帳)などでも同じこと。

しかしスマートフォンはアプリ次第で多種多様な使い道が出来るため、既存の他の道具を多数面で代替し得てしまう。必然的に「歩きスマホ」が求められる場面は増えてくる。さらに個々の道具としての機能も高く、注力度もこれまでのものと比べて桁外れに大きなものとなりうる(ゲームやチャットが良い例だ)。

結果として役割が集約された分だけリスクも上乗せされる(代替される機能分に、集中度が増すので、単なる上乗せでは無く累乗的な状況となる)。実際、今調査対象母集団で「日常的に歩きスマホをしている」人の22.9%は、その行為で事故やけがに遭遇した経験があるとしている。

機能の集約は、同時にリスクの集約にもつながる。「これまでの文庫本が、手帳が、携帯音楽端末が、スマートフォンに代わっただけではないか」とそのリスクを軽んじるのではなく、「文庫本と手帳、携帯音楽端末の機能と共に、リスクのすべてが集約されている」との認識をしてほしいものだ。


■関連記事:
【駅ホーム歩行中の携帯電話操作などに注意・りんかい線が注意喚起】
【スマホ持ちは外ではスマホか携帯オーディオプレイヤー…家の中と外での音楽視聴性向】
【「歩きスマホ」規制賛成2割・反対3割、規制されても続ける人3割強】
【1/3強の若者は日常的に「歩きスマホ」、主にSNSやメールを確認】
【高一の半数近くは毎日二時間以上スマホを操作している】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー