食品相場高で堅調さ続く…2013年10月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス0.5%

2013/11/22 15:30

【日本チェーンストア協会】は2013年11月21日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の2013年10月度の販売統計速報(月報)を発表した。発表内容によると2013年10月は衣料品は天候不順などで不調だったものの、9月に続き食料品部門の好調さや住関品の堅調さを受け、売上総額の前年同月比は3か月連続のプラスとなるプラス0.5%(店舗調整後)を記録することとなった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の58社・8248店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先月比で60店舗増、前年同月比で414店舗増と増加している。売り場面積は前年同月比103.7%となり、3.7%ポイント増えている。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。これは店舗の増減を反映させずに1年前の状態と比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆0433億5931万円(前年同月比100.5%、△0.5%)
・食料品部門……構成比:63.2%(前年同月比101.8%、△1.8%)
・衣料品部門……構成比:10.0%(前年同月比94.3%、▲5.7%)
・住関品部門……構成比:20.3%(前年同月比100.4%、△0.4%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比89.3%、▲10.7%)
・その他…………構成比:6.2%(前年同月比98.7%、▲1.3%)

食料品は先月に続き
相場高で堅調。
衣料品の不調は続くも
住関品も手堅く全体では
プラスを維持。
食料品はここ数か月農産物や畜産物の相場高が続いており、これが売り上げを底上げする要因となっている。また鍋需要により白菜やネギなどが大きく動いたのも特徴的。畜産品は全般的に堅調、水産品では品不足が話題となっているエビなどが不調。月前半が比較的温かだったこともあり、涼味関連商品の動きも良かった。一方相場が安めで推移している米は不調に終わる。

衣料品は先月に続き天候不順を受けて雨関連の商品が動いたが、残暑が続いたことで冬用の普段着の動きが鈍い。住関品では先月「好調」の言及を受けた液晶テレビやブルーレイレコーダーは再び「不調」表現がなされており、一時的な足踏み状態にあることを予見させる。一方で先月同様電動アシスト自転車の好調さも目に留まる。

今回月はこの数か月来続いている食料品、特に農産・畜産品の相場高に伴う堅調な流れに加え、住関品もそこそこ良い動きを示しており、これが全体を引っ張る形となった。他方衣料品の下げ方は深刻で、前年同月比でマイナス5%以上という状況は、それなりに深刻に受け止めねばならない。

ちなみに今回月の比較対象となる1年前のデータを確認すると、全体でマイナス4.0%、食料品はマイナス3.4%、衣料品はマイナス8.0%、住関品はマイナス3.4%といずれもマイナス値を示している。今回月のプラス部門は(これも先月同様)昨年の反動と見た方が無難かもしれない。むしろ衣料品の下げ幅が大きいまま2年連続していることの方が重要ではある。

来月以降は年末商戦セール、特にお歳暮周りの動きがあり、食料品や住関品では大きな動きが期待できる。しかし衣料品の低迷感は否めず、年末商戦の特需もあまり期待はできない。昨年のように気温が例年で大きく下がれば、あるいは冬物衣料が売れ、衣料品もプラス化することもありえようが、こればかりは言葉通り「お天道様まかせ」でしかない。


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