マンガ、外食、異性との付き合い…大学生のこづかいの使い道、昔と今の変化を探る

2013/10/30 11:30

東京工芸大学が2013年10月24日に公開した「イマドキのキャンパスライフに関する調査」の結果内容によると、4年制大学の在校生で構成される調査対象母集団では、自由に使えるお金(こづかい)を消費する対象としてもっとも多い対象は「友人との交流」だった。7割近くの人がお金を費やしている。次いで「マンガ」「外食」「貯金」などが続く。かつて大学生だった中堅層における大学生時分との傾向と比較すると、「マンガ」「貯金」「ゲーム」などが増え、「恋人・異性との交流」「自動車・バイク関連」「飲み会・コンパ」などが減少する動きを示している(【東京工芸大学:ニュースリリース一覧ページ】)。

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こづかいは友人との交流やマンガなどに費やします


今調査に関する調査要件は先行記事【大学生のバイト一番人気は「コンビニ・量販店」】で確認してほしい。

大学生活では多くの人が仕送りやバイト代などでやりくりをするが、その中で自分が自由に使えるお金も生じてくる(あるいは意図的に生じさせる)。いわゆる「こづかい」に該当するものだが、これをどのような物事に費やしているかを聞いた結果が次のグラフ。最上位についたのは「友人との交流」で68.1%に達していた。

↑ 大学生活で自由に使えるお金を費やしている物事(複数回答)(上位抜粋)
↑ 大学生活で自由に使えるお金を費やしている物事(複数回答)(上位抜粋)

「交流」の具体的中身は記述されていないが、ちょっとした飲み食いや買い物の付き合いなど、イベントへの参加など、細々とした出費が生じるものだ。

次いで多いのは「マンガ」。定期購入誌以外に気に入った連載の単行本を購入したり、友人やネット上で薦められて購入する事例など、マンガ好きなら購入機会はいくらでも生じてくる。しかも昨今ではウェブサイト上でボタンを数回押すだけで注文が出来るため、衝動買いは留まるところを知らない。類似の「書籍」は第8位に甘んじているところを見ると、読書性向の上でもマンガの方が優先順位は高いようだ。

「外食」も意外と上位についている。食費として区切った上で消費するのではなく、「自由に使えるお金」を当てている点から、間食、あるいはちょっと通常よりも豪華な食事をとの想いで出費する事例となるのだろう。

意外なのは「貯金」が第4位についていること。もちろん余剰費のすべてを充てているわけではないが、「余ったお金を貯金に回す」という心掛けをする大学生が多い点に感心する人もいるのではないだろうか。

こづかい消費も外から内へ


現在30代・40代でかつて大学生だった人に同じ質問(大学生当時の傾向)を行い、現役との比較をした結果が次のグラフ。

↑ 大学生活で自由に使えるお金を費やしている物事現役学生と卒業生との差(複数回答から作成)(5%ポイント以上の差があるもの抜粋)
↑ 大学生活で自由に使えるお金を費やしている物事現役学生と卒業生との差(複数回答から作成)(5%ポイント以上の差があるもの抜粋)

卒業生と現役との間で大きく変化した環境といえばインターネット周りだが、ネット関連は元々ほとんど追加コストを必要とせず、余剰費をわざわざ投入することはないため、ほとんど差異は見られない。唯一挙がっている「携帯・スマホ」は、いわゆる課金系ゲームだろうか。

大きな変化が見られるのは「マンガ」「ゲーム」「ファッション・美容」などの本人自身が楽しむタイプの娯楽の増加。そして「貯金」もまた、本人の利益という視点では他の上位項目と変わらない。一方「飲み会・コンパ」「恋人・異性との交流」のような他人との利益の交流、「音楽鑑賞・オーディオ機器」「自動車・バイク関連」のような高額な娯楽は大きく減少している。大学生の娯楽、消費性向に小さからぬ変化が生じているのが見て取れる(恐らくは友達関連でもネット系への出費が増えているのだろう)。

もっともこのうち「恋人・異性との交流」については、別記事の「自由時間の過ごし方」でも、関連する項目「恋愛・デート」が減少傾向にあるのが確認されている。

↑ 大学生活における自由時間にどのようなことをして過ごすことが多いか・現役学生と卒業生との差(複数回答から作成)(5%ポイント以上の差異があるもの)(再録)
↑ 大学生活における自由時間にどのようなことをして過ごすことが多いか・現役学生と卒業生との差(複数回答から作成)(5%ポイント以上の差異があるもの)(再録)

異性周りについては消費をケチっているのではなく、単に消費する対象が居ないので、消費することができず、結果として減少しているのかもしれない。つまり昔と比べて今の大学生は、異性との付き合いに疎くなっている……可能性は否定できまい。

あるいは付き合い方が「お金も使わず、合う機会も少ない」というドライな様式に変化している場合もあるだろうが。


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