ナルホド納得、大学生の自由時間の過ごし方トップは「インターネット閲覧」

2013/10/29 20:30

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東京工芸大学は2013年10月24日付で同公式サイトにおいて、「イマドキのキャンパスライフに関する調査」結果を発表した。その内容によると4年制大学の在校生で構成される調査対象母集団では、自由時間にもっともよく行っているのは「インターネットの閲覧」だった。次いで「TV・DVDの視聴」「音楽鑑賞」「マンガ」が続く。現在30代・40代でかつて大学生だった人に同様の調査を行いその結果と比較すると、「インターネット閲覧」「動画共有サイトの閲覧」が大きく増え、「ドライブ・ツーリング」「飲み会・コンパ」などが減っている。大学生活の自由時間の過ごし方は、リアルからデジタルへとトレンドが移りつつあるように見える(【東京工芸大学:ニュースリリース一覧ページ】)。


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自由気ままにネット閲覧や映像・音楽視聴、そしてマンガ


今調査に関する調査要件は先行記事【大学生のバイト一番人気は「コンビニ・量販店」】を参考のこと。

何かと多忙を極める大学生活だが、時間のこなし方に慣れてくれば結構な余暇時間を得ることができる。その際、どのような時間の過ごし方をするかについて尋ねた結果が次のグラフ。

↑ 大学生活における自由時間にどのようなことをして過ごすことが多いか(複数回答)(上位陣)
↑ 大学生活における自由時間にどのようなことをして過ごすことが多いか(複数回答)(上位陣)

トップは「インターネット閲覧」。今調査がインターネット経由によるのも一因だが、多種多様な方面での充足が可能なインターネットへのアクセスは、非常に柔軟性の高い余暇の過ごし方となる(しかも大抵においてお金もほとんどかからない)。

お金がかからないという点では「TV・DVDの視聴」「音楽鑑賞」「マンガ」のような上位陣を占めるエンタメ系の行動も変わらない。一度購入してしまえば、後は何度でも追加料金を取られずに楽しむことが出来る(レンタルビデオを借りる場合は話は別だが)。

興味深いのは「ゲーム」よりも「動画共有サイトの閲覧」が上位についていること。大学生にとって自由時間の楽しみとしては、ゲームよりも動画を観ることの方が高評価を得ていることになる。

上位陣を見直すと「アルバイト」をのぞき、インドア系の娯楽が上位を占めているのが分かる。しかもインターネット系のものが多い。他世代でももちろんだが、大学生においても、インターネットは安価で有意義な時間消費ツールのようだ。

昔と比べてインドア化する大学生の余暇消費


この「大学生の余暇消費傾向」を、かつて大学生だった卒業生と比較し、その増減をグラフ化したのが次の図。

↑ 大学生活における自由時間にどのようなことをして過ごすことが多いか・現役学生と卒業生との差(複数回答から作成)(5%ポイント以上の差異があるもの)
↑ 大学生活における自由時間にどのようなことをして過ごすことが多いか・現役学生と卒業生との差(複数回答から作成)(5%ポイント以上の差異があるもの)

卒業生が大学生だった時代にはインターネットそのものが無かった、存在していても大学生には手が届かない・届きにくい存在だったのが大きな要因だが、インターネット系の時間消費項目が、現役では軒並み増えているのが分かる。一方、「マンガ」「TV・DVDの視聴」「何もしない、睡眠」など自宅での時間消費系も増加し、「飲み会・コンパ」「ドライブ・ツーリング」「アウトドアレジャー」「恋愛・デート」のようなアウトドア系、他人との時間消費項目が減っている。上記でも指摘した通り、大学生の余暇消費はインドア傾向が強くなっているようだ。

これは以前「若年層の自動車離れ」関連での調査において、若年層の行動性向の変化として【外より家、遠出より近所……変わる若年層のライフスタイル】でも指摘されていた話。懐具合も寂しく、インフラの整備で自宅内で出来ることが桁違いに増えた昨今においては、わざわざ外出してまで時間を費やす必要性は著しく減少している。大学生の時間消費対象がインドア化するのも当然の動きといえよう。


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