8割は「マネーゲームのような投資はしたくない」…投資への意識傾向を探る

2013/10/24 11:30

田中貴金属工業は2013年10月17日、投資に関する意識調査の結果を発表した。それによると調査対象母集団においては、投資に対して「マネーゲームになるような投資はしたくない」と考えている人が8割に達していることが分かった。ネット取引に対する否定的意見も6割を超えている。一方、投資に関する各種情報を求める人や、投資の必要性を覚える人は年々増加する傾向にあることも確認できている。

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今調査は2013年6月28日から7月19日にかけて全国の20歳から69歳を対象に訪問面接方式で行われたもので、有効回答数は500人。男女比は1対1。

「投資」という言葉には多種多様な意味、イメージがあり、一概に善悪を断じることは難しい。世間一般にはお金の話をすることを忌み嫌う風潮があるのも事実だが、そのお金無くしては日々の暮らしすらままならないのも事実。そして人々が追い求めて止まないお金を増やす手段として、また他人の成長を期待しての助力・注力の手段として重要視されているのも否定は出来ない。

今件では「投資」に対してさまざまなイメージを提示し、それに対して回答者がどのように思うかを答えてもらい、「とてもそう思う」「まあそう思う」と同意を示した人の割合をカウントしている。全体的には次のグラフの通りで、「マネーゲームになるような投資はしたくない」が80%、「ネット取引は不安なのであまりやりたくない」が65%となり、この2項目が過半超えの結果となった。

↑ 投資に対する意識(「とてもそう思う」「まあそう思う」回答者)(2013年)
↑ 投資に対する意識(「とてもそう思う」「まあそう思う」回答者)(2013年)

第3位の「投資は長期スタンスで行うべき」もあわせ、世間に普段から浸透している、あるいは風潮されている「ゲーム感覚での投資はすべきではない。特にネット取引はトラブルも多いしゲームっぽいのでダメ。投資をするにしても長期の視野でのみ行うべき」というイメージが色濃くにじみ出ている。そもそも論として「マネーゲーム」なる言葉の定義からして怪しげ、印象論的なところがあり、首を傾げるところもあるが(「テレビゲーム感覚で」という意味合いなのだろう)、その考えが深く広まっている現状を考慮すれば納得のいく結果に違いない。

他方、投資に対する情報を求める意見も少なくない。「金地金や金貨がどこで売買されているか知らない」「良い投資先を探したい」「投資についてもっと情報が欲しい」などが3割台の回答率を示しているのには、やや驚かされる。

この動きを経年別で見たのが次のグラフだが、上位陣は安定した値で推移している一方、投資に関する情報を求める意見が漸増しているのが把握できる。

↑ 投資に対する意識(「とてもそう思う」「まあそう思う」回答者)(2013年)(経年変化)
↑ 投資に対する意識(「とてもそう思う」「まあそう思う」回答者)(2013年)(経年変化)

値が減少しているのは「金地金や金貨がどこで売買されているか知らない」「従来の投資方法が通用しない時代になった」位。「投資」という言葉の実情、中身がある程度理解され始め、そして更なる詳しい情報を知りたい人が増えている雰囲気を覚えることが出来る。

この一因にはやはり、定年退職者の増加により一時的に多額の現金を手にする人が増え、投資に対する関心が世間一般として高まりを見せているのがある。上記にある通りこれまでは「お金に関する話、特に投資周り」は半ばタブー視されていたため、これを機会に改めて勉強をし始めた人が増えて、その雰囲気が他世代にも広がりを見せているものと思われる。そして超低金利時代が続き、預貯金では利子に期待することが出来ないのも理由の一つ。

投資は「対象への成長」と「自分自身へのリターン」を期待して行うもの(例外もあるが)。一部には投資を自分勝手な、利己的なものと見る向きもあるが、偏見を捨て去り、リスクの存在も合わせ、正しい知識で相対してほしいものだ。


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