相場高の食品と住関品が後押し…2013年9月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス0.4%

2013/10/22 15:45

【日本チェーンストア協会】は2013年10月21日付に同協会公式サイトで、チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の2013年9月度の販売統計速報(月報)を発表した。それによると2013年9月は食料品部門の好調さや住関品が堅調で、衣料品の不調のカバーが出来、売上総額の前年同月比は2か月連続のプラスとなるプラス0.4%(店舗調整後)を記録することとなった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の58社・8188店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先月比で61店舗増、前年同月比で373店舗増と増加している。売り場面積は前年同月比103.4%となり、3.4%ポイント増えている。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後。これは店舗の増減を反映させずに1年前の状態と比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆0000億7101万円(前年同月比100.4%、△0.4%)
・食料品部門……構成比:65.3%(前年同月比100.6%、△0.6%)
・衣料品部門……構成比:8.7%(前年同月比98.6%、▲1.4%)
・住関品部門……構成比:19.6%(前年同月比100.9%、△0.9%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比88.4%、▲11.6%)
・その他…………構成比:6.1%(前年同月比99.8%、▲0.2%)

食料品は
相場高で堅調。
衣料品の不調継続だが
住関品の健闘で全体では
プラスを維持。
9月は8月に続いて相場高の影響を受け、食料品では農産品・畜産品・水産品すべてが堅調に推移した。農産品では一部果物、畜産品で加工食品、水産品ではサンマやうなぎが不調だった程度。ただし惣菜ではお彼岸需要のおはぎや赤飯は良い動きを示したものの、焼き物や中華、寿司がやや不調な流れを示している。

衣料品は台風などによる中旬以降の雨模様もありレイングッズをはじめ、季節の変わり目を覚えさせる長袖などが良く動いたが、紳士服などは不調に終わる。住関品では久々に液晶テレビやブルーレイレコーダーの項目で「好調」の評価が出ており、テレビ本体需要に変化の兆しを覚えさせる。また、電動アシスト自転車も良く売れているとのこと。

今回月は食料品が先月に続き良い動きを示したのに加え、住関品も好調な商品が多く全体でプラスとなったことから、全体の売上もプラスを維持できた。夏物の売れ行きは(当然)落ち込んではいるが、秋冬物がそれなりにさばけているのは喜ばしい話ではある。

ちなみに今回月の比較対象となる1年前のデータを確認すると、全体でマイナス2.0%、食料品はマイナス1.7%、衣料品はマイナス3.9%、住関品はマイナス2.8%といずれもマイナス値を示しており、今回月のプラス部門は多分にこの反動とも考えられる。それよりも衣料品における2年越しの動向値マイナス5.2%は、かなり深刻な値と受け止めるべきだろう。

消費税の来年4月引上げが決まり、駆け込み需要も合わせ、「景気ウォッチャー調査」の具体的コメント群でも高額商品への客足の増加が目に留まるようになった。住関品のプラスはこれも一因かもしれない。しかしながら衣料品はマイナスの動きが継続しており、根本的な問題があるように見受けられる。ネットショップやディスカウントストア、アウトレットショップなどとは異なる、デパートならではの衣料品の売り方、お客へのサービスの仕方があり、その点をアピールすれば状況の改善が望める気もするのだが。


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