iPhone発売開始なるもドコモは純減へ(2013年9月末携帯電話契約数)

2013/10/08 07:55

電気通信事業者協会(TCA)は2013年10月7日に、同年9月末時点での日本国内の携帯電話、PHSの契約数を発表した。その公開値によると9月末時点の携帯電話の契約数は主要3社合計で1億3488万2800件となり、前月比で0.3%のプラスを示した。純増数ではソフトバンクモバイルが27万0700件の増加で、主要3グループ中トップの座を継続。次いでau、NTTドコモが続いている。ドコモは純減で、当サイトが記録を取り始めた2008年5月以来最大の下げ幅を記録している(【発表リリース:事業者別契約数(2013年09月末現在)】)。

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SBMに競るau、遅れを取るドコモ


2013年9月末時点の主なデータは次の通り。

・携帯電話3社全体……1億3488万2800件
・事業者別
 NTTドコモ……6177万2000件(−6万6800)
 au(KDDIなど)……3904万5200件(+23万2700)
 ソフトバンクモバイル……3406万5600件(+27万0700)
 イー・アクセス……(非開示)
↑ 携帯電話契約件数(万台)(-2013年9月)
↑ 携帯電話契約件数(万台)(-2013年9月)

↑ 携帯電話契約件数(増減)(-2013年9月)
↑ 携帯電話契約件数(増減)(-2013年9月)

NTTドコモは【NTTドコモからもiPhone販売へ、正式発表】でも伝えたように、9月20日に発売を開始したiPhone 5c/sからiPhone販売に参入。主要3キャリアで最後の参入となり「iPhoneがラインアップにある」という他2社のアドバンテージは無くなった。しかし発売初月の9月においては、正式発表前の事前報道で他機種の買い控えが起き、さらに発売後は在庫不足をはじめとした対応の不手際で契約数が伸び悩み、そして後述するようにMNP(ナンバーポータビリティ)も他2社の各種特典に押し切られた形となった。

【ドコモのデータ公開ページ】で確認すると、2013年9月単体でのXi(クロッシィ)(LTE)純増数は55万9000件。先月から引き続き減少傾向にある。またFOMAの契約数は62万5800万件の純減。買い控え、予約待ちによる契約未カウント状態が多分にあることに加え、MNPで他社に流れている状況がうかがえる。

ソフトバンクモバイルは先月から続く形で、主要3社では純増数トップ。第2位のauとの差異は先月からさらにいくぶんながらも開き、最上位の立ち位置をより確かなものとしている。とはいえ新機種のiPhoneが発売されたには少々大人しい値だが、こちらもドコモ同様在庫不足に悩まされた模様。

au(KDDI)は契約純増数こそソフトバンクモバイルに先んじられる形となったが、後述するMNPでははるかに上回っている。利用エリアの充実を前面にプッシュしたことが好感触となったようだ。ドコモからの転出組の多くをauが吸収するという状況に変わりは無い。

いずれにしてもソフトバンクモバイルとau両社とも、同月発売のiPhone 5c/sの発売には大いに振り回されたものの、それに見合うだけの成果は得られたようだ。

MNPの2プラス1マイナスな状況は変わらず…大手企業間の往来動向


TCA上では非公開だが、MNPはドコモが引き続き転出超過(マイナス13万3100)、ソフトバンクモバイルとau(KDDI)は転入超過状態(それぞれプラス2万2700、プラス11万0800)。数の上だけではドコモ利用者からの移転組の大半がSBMとauに流れている(今回の場合は400件がイー・アクセスからも転出している計算)。ここしばらくの傾向だが、auへのMNP利用者がMNPによるドコモからの移行組の過半数を占めている(今月は8割強)。今回はiPhoneの新機種展開の月でもあり、それを狙って多くのドコモ利用者がauに流れたようだ。ドコモ自身がiPhoneの販売を開始してなお、auでの実働に魅力を覚えたのだろう。

↑ MNP件数推移(-2013年9月)
↑ MNP件数推移(-2013年9月)

↑ 2013年9月時点での3社間契約者数比率
小数第一ケタまでの表記だが、現時点で上位3社におけるドコモのシェアは45.8%。先月から0.2%ポイント減少。今月はソフトバンクモバイルが0.2%ポイント上乗せしており、ドコモのジリ貧状態が続いている。

データ通信のみのワイヤレスブロードバンドのUQ WiMAXを展開する【UQコミュニケーションズ】の純増数だが、今回月は1万0200件、累計数は427万5000件。去年夏以降契約純増数が伸び悩んでいるが、相変わらず調子はあまり良くない(増加には違いないのだが)。同じBWA(Broadband Wireless Access)ではWireless City Planning社が今月も20万件近い純増数を示しており、BWAを求める人の流れはこちらに移りつつあるようだ。

今後の流れ


上記に説明した通り、9月のiPhone 5s/cからドコモも販売に加わり、大手3社すべてがiPhoneをラインアップに揃えるようになった。これでソフトバンクモバイルとauの「iPhoneプレミアム」は事実上なくなったはずだが、今月は相変わらずドコモが軟調。特にMNPのマイナス値の大きさが目に留まる。在庫不足や対応の不十分さに加え、プロモーションの点でも他の2社に後れを取っている感は否めず、今後いかにこれまで先行2社に広げられた距離を縮めていくかがカギとなる。

一方、ソフトバンクモバイルとauは「iPhoneプレミアム」が無くなった以上、これまでの経験・実績をいかに活用し、「先行・実績プレミアム」としてアピールしていくかがポイントとなる。今月はauが大いに健闘した形となったが、各社ともiPhoneの在庫に余裕が出てきた10月以降、MNPの動向がどのように推移するのか、注目したいところだ。


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