ツイッターのアクセス動向をグラフ化してみる(最新)

2020/10/30 09:51

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2020-1030チャット形式のミニブログサービス「Twitter(ツイッター)」を提供しているツイッター社は2013年11月7日付でニューヨーク証券取引所に上場(コードはTWTR)、大型のインフラサービス系IT企業の上場として大いに市場の話題を集めることとなった。上場以降は基本方針・事業内容こそ変わらないものの、それまで以上に株主の視線を気にする、収益確保の姿勢をより強く示す動きを示している。今回はそのツイッター社の公開資料を基に、ツイッターのアクセス動向を確認していくことにする。

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ツイッターの広告表示をする利用者は1日1億8700万人


データの取得手順は【アマゾンドットコムの売上推移などをグラフ化してみる】で紹介したものとほぼ同じ。SECの【SEC Filings & Forms】から【Search for Company Filings】を経由し、【Boolean and advanced searching, including addresses】を選択。そして検索キーワードとして「twitter 10-k」を入力すれば年次会計報告書を取得できる。「twitter 10-q」ならば四半期単位の報告書。なおツイッター社では決算発表当日に同社公式サイトに概要的決算報告書を掲載し、それからしばらく経ってから詳細な報告書をSECに登録する。

今回はSEC上に発表される報告書を待たず、ツイッター社の財務会計関連の公式公知ページとなる【Financial information】上にて2020年10月29日付けで発表された、2020年第3四半期(Q3)=四半期会計報告書「Q3 2020 Earnings」の各種資料を確認する。

報告書は財務面のデータがメインだが、それを裏付けるための本業の動向、ツイッター社なら主事業のツイッターに関する成長性についての数字も記されている。それらを基にツイッターのmDAU(monetizable Daily Active Users、公式サイトあるいはアプリケーションを通じて広告表示をした上でアクセスする、つまり収益に貢献する1日の利用者数)を確認する。これは以前公開されていたアクセスの指標値MAU(Monthly Active Users。月一以上の利用者数、月次アクティブユーザー数)に代わり公開対象となっている値。MAUの公開を止めてmDAUに差し替えたのは、単なる利用者数よりも収益に直接つながる利用者数の方が、株主には経営実情を把握しやすいとの思惑によるものと思われる。

なおmDAUは2017年以降の値のみ公開されている。

↑ ツイッターの公式サイトあるいはアプリケーションを通じて広告表示をした上でアクセスする1日の利用者数(mDAU、世界全体)(億人)
↑ ツイッターの公式サイトあるいはアプリケーションを通じて広告表示をした上でアクセスする1日の利用者数(mDAU、世界全体)(億人)

↑ ツイッターの公式サイトあるいはアプリケーションを通じて広告表示をした上でアクセスする1日の利用者数(mDAU、世界全体、前年比と前年同期比)
↑ ツイッターの公式サイトあるいはアプリケーションを通じて広告表示をした上でアクセスする1日の利用者数(mDAU、世界全体、前年比と前年同期比)

四半期成長率がおとなしめに見えるのはあくまでも四半期のみでの成長だからに他ならない。年ベースでは10%内外の成長を示し、その幅も拡大の動きにある。広告収入がメインのツイッターにとって、これはよい傾向に違いない。

さらにここ数四半期ではmDAUの成長ぶりも加速する動きを示していた。これは多分に新型コロナウイルスの流行に伴う巣ごもり傾向や関連情報のやり取り増加が影響しているのだろう。また、広告表示をした上でのページ表示数の水増し的な仕様の変更も影響している可能性は否定しない。他方、直近では前期比、前年同期比ともに大きな上げ幅の縮小を示している。この縮小ぶりが決算発表後の株価大幅下落に結び付いたのは間違いない(mDAUそのものが増加していることに変わりはないのだが)。

直近の2020年第3四半期におけるmDAUは1.87億人。毎日ツイッターに1.87億人もの人が広告を表示した上でアクセスしている計算になる。そして年成長率は29.0%に達している。

報告書(Twitter Announces Third Quarter 2020 Results)の中でツイッター社のCEO(最高経営責任者)のJack Dorsey氏は「世界中の人達が世の中の出来事を知ろうとしてツイッターを利用しているため、昨年比でmDAUは29%増となる4200万人も増加した。時事問題や商品の感想などに関するやり取りでこれほどまでの増加を生み出したことに嬉しさを感じる」と述べたが、直近四半期の増加度合いの減少については何も言及していない。

他方CFO(最高財務責任者)のNed Segal氏は「イベントの復活や遅延していた商品の発売により、広告出稿が大きな増加を示し、利用者へのアプローチも積極的なものとなった。結果として広告収入は前年比14%増の9億3600万ドルとなった。広告フォーマットの更新や予測の改善など、提示資料の品質の改善も行われている」などと言及している。

なおMAUなどが掲載されている2019年第1四半期までの実情は別途記事【ツイッターのアクセス動向をグラフ化してみる(2019年第1四半期まで)】に保存している。詳しくはそちらを参照してほしい。


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【ツイッターの利用状況を詳しくグラフ化してみる(最新)】

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