「これから優先的にお金を使いたい」シニアが想う対象は?(2015年)(最新)

2015/09/17 11:26

ソニー生命保険は2015年9月15日付で「シニアの生活意識調査2015」と題した、高齢世代の生活意識に関して実施した調査結果を発表した。その内容によると50代から70代で構成される調査対象母集団では、これからの生活で優先的にお金を使いたい対象としてもっとも多くの人が挙げたのは「旅行などの趣味」だった。5割以上の人が同意を示している。次いで「パートナーとの絆作り」「健康増進・アンチエイジング」が続いている(【発表リリース:シニアの生活意識調査2015】)。

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今調査は2015年7月21日から22日にかけてインターネット経由で50歳から79歳の男女に対して行われたもので、有効回答数は1000件。男女比・世代構成比(50代と60代+70代)は均等割り当て。調査協力機関はネットエイジア。

高齢化社会を迎えた日本において、退職金やこれまでの蓄積を経て多分に金融資産を有する高齢者が、金銭面で注目されるのは当然の話。【世帯主の年齢別貯蓄総額分布をグラフ化してみる】によれば二人以上世帯における全体の貯蓄総額の7割近くを、60代以上の世帯主で構成される世帯が有するとの結果が出ている。

無論その貯蓄は老後の生活のための切り崩しに使われるわけだが、それではそのお金の消費において、どのような物事に優先的に使っていきたいと考えているのか。複数回答で答えてもらった結果が次のグラフだが、最上位には「旅行などの趣味」がついている。

↑ これからの生活で優先的にお金を使いたいと思うもの(複数回答)(2015年)
↑ これからの生活で優先的にお金を使いたいと思うもの(複数回答)(2015年)

就業時代には仕事で忙しく自由にレジャーも楽しめず、行きたい場所にもいけなかったことから、時間やお財布の中身に余裕がもてるようになった定年退職後に、旅行を楽しみたいとの人は多い。【団塊世代男性の趣味、トップは「旅行」、そして「読書」。「料理」は…?】でも(男性限定だが)趣味のトップには「旅行」がついている。また、パートナーが居る場合には共に旅をすることで、第2位の「パートナーとの絆作り」も果たせることになる。

第3位には「健康増進・アンチエイジング」がついている。今調査別項目での設問「現在の生活において大切にしているもの」のトップに「健康」が位置していることもあり、健康への配慮にお金を投資したいとの想いは当然のもの。

↑ 現在の生活において大切にしているもの(複数回答)(再録)
↑ 現在の生活において大切にしているもの(複数回答)(再録)

「絆作り」(厳密には絆の新規構築以外に現状の絆を深める場合も含む)の観点で見ると、「パートナー」がもっとも高く、「子供や孫」が続き、そして「友人」「親」の順との結果と読める。「親」は年齢上の事情から「絆を作りたくても作れない」場合もあることを考えると、「身近な人との絆を作るために、より多くのお金を使いたい」との意図が見えてくる。

一方、シニア向けリフォームで注目されている「住まい・住環境」、高齢者における第二の人生を支える事業として話題の「地域社会とのつながり」「寄付・ボランティア活動」は回答率は低め。意向はあるにしても、お金の消費との観点では優先順位は低めなようだ。

これを男女別に仕切り分けして再計算した結果が次のグラフ。

↑ これからの生活で優先的にお金を使いたいと思うもの(複数回答)(2015年)(男女別)
↑ これからの生活で優先的にお金を使いたいと思うもの(複数回答)(2015年)(男女別)

上位項目では大よそ女性の方が高回答率を示しているが、唯一「パートナーとの絆作り」では男性の方がずば抜けて高い値を示している。高齢世代では女性が配偶者との関係でも比較的ドライで、相手が先立たれても長生きする一方、男性は関係を強く意識し、相手に先立たれてしまうと意気消沈してしまい、急に衰えを覚えるとの話はよく見聞きする。それだけ頼りたい相手として、配偶者への想いか強いのだろう。

他方女性は自分自身に係わる項目、「健康増進・アンチエイジング」の点で大きな伸びを示している。元々美容などにこだわりを持つのも一因だが、自らを第一に考える動きが見て取れる。これもまた、長生きの秘訣なのかもしれない。

「旅行」「絆」「健康」。この3点で、シニア層はお金を優先的に使いたいと考えている。見方を変えれば、これらの項目に該当する分野は、今後シニア層の資金が流入する可能性が高い。該当分野市場も需要に合わせる形で、小さからぬ様変わりをしていくに違いない。


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【生活意識は全体と比べややゆとり…高齢者の生活意識の変化をグラフ化してみる(2015年)(最新)】

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