相場高の影響で農産・畜産が堅調…2013年8月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス0.1%

2013/09/26 20:00

【日本チェーンストア協会】は2013年9月24日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の2013年8月度の販売統計速報(月報)を発表した。それによると2013年8月は食料品部門の好調さを受け、衣料品・住関品などが不調だったものの、売上総額の前年同月比は2か月ぶりにプラスとなるプラス0.1%(店舗調整後)を記録することとなった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の57社・8127店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先月比で4店舗増、前年同月比で285店舗増と増加している。売り場面積は前年同月比102.0%となり、2.0%ポイント増えている。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値となった。数字はすべて店舗調整後で、これは1年前の状態と比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆0654億1007万円(前年同月比100.1%、△0.1%)
・食料品部門……構成比:64.7%(前年同月比100.6%、△0.6%)
・衣料品部門……構成比:8.5%(前年同月比92.2%、▲7.8%)
・住関品部門……構成比:20.1%(前年同月比99.8%、▲0.2%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比87.4%、▲12.6%)
・その他…………構成比:6.4%(前年同月比108.3%、△8.3%)

食料品は
相場高で堅調。
衣料品不調継続だが
全体ではかろうじて
プラスに転じる。
8月は食料品部門は前月から続く形で好調に推移。農産物、畜産物は相場高による好影響を受けており、じゃがいもや玉ねぎのような土物野菜、りんごやバナナのような一部野菜を除けば概して好調に推移している。水産品は水揚げ不足によるサンマなどの不調をのぞき、それなりに堅調。惣菜は揚げ物が好調だが、焼き物や中華が不調。その他食品ではテレビの影響でさばの缶詰が良く売れた。

衣料品はカッターシャツ、半そでシャツ、カジュアルパンツなど夏物衣料が良く売れているが、単価の高いスーツなどが不調。また、同じ夏物でも子供向けの用品はおおよそ不調。住関品では花火や水遊び関係、UV対策商品など夏向け商品はよく動き、エアコンや扇風機も堅調。一方、液晶テレビやデジカメなどは不調に終わっている。

今回月は住関品がほぼトントンで、総売上に占める比率の高い食料品がそれなりに堅調だったことを受け、全体もかろうじてプラスとなったものの、衣料品の落ち込み具合が気になる結果となった。夏物も一部でしか好調さが見られず、全体的な低迷感がにじみ出る状況となっている。今回月の比較対象となる1年前のデータを確認すると、全体でマイナス1.3%だが衣料品はプラス0.8%との値を示しているため、ほんのわずかではあるがこの反動も含まれているのかもしれない。とはいえ、2年越しの動向を算出してもマイナス7.1%で、あまり良い状況には変わりない。

毎月頭に発表される「景気ウォッチャー調査」の具体的コメント群に目を通すと、チェーンストアまわりで、利用客による比較的値が張る商品への消費意欲が少しずつではあるが増してきたとの話を目にする。それでもなお、プラスとマイナスの境界線を行き来する現状を見るに、チェーンストア全般の、根本的な問題が成長の足かせとなっているように見える。

特に衣料品は、下げた時の下げ幅が大きいのが目に留まる。ネットショップや専門店、ディスカウントストアなど、衣料品を購入できるルートが多数に増えた今、チェーンストアならではの服飾品の売り方が、再検討されるべき時なのかもしれない。


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【定期更新記事:チェーンストア(日本チェーンストア協会発表)】(過去記事一覧)

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