ドコモのiPhone発売が携帯市場を変える? 購入意向を探る

2013/09/25 15:45

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションのgooリサーチは2013年9月19日付で、Apple社のスマートフォン「iPhone」に関する調査結果を発表した。それによれば調査対象母集団ではNTTドコモからiPhoneが発売されることを知っていた人は9割を超えていたことが分かった。一方ですでに予約済み・購入したい・購入を検討してるを合わせた購入意向あり派は12.5%に留まり、現在ドコモユーザーに限定しても2割程度となっている(【発表リリース:「iPhone」に関する調査結果】)。

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「ドコモのiPhone」知ってる人9割、購入意向1割強


今調査に関する調査要件などは先行記事の【スマホ保有率48%、20代女子は7割超え】を参考のこと。また【NTTドコモからもiPhone販売へ、正式発表】の通り、NTTドコモからのiPhone5 c/s発売が発表されたのは9月11日だが、今調査実施時点(2013年9月13日から17日)では具体的な価格、通信プランなどは主要3キャリア共に発表していない。

これまで主要3キャリアのうち唯一iPhoneを販売してこなかったNTTドコモから、ようやく発売が行われることを知っていた人は91.2%。世間一般にもそれなりに大きなインパクトのあるニュースだったことがうかがえる。


↑ NTTドコモから「iPhone」が発売されることを知っていたか(2013年9月13日-17日時点)

一方、購入意向を持つ人は「検討する」も含めて12.5%。料金体系や本体価格が未発表の時点で、さらに全キャリア保有者と非携帯電話保有者を合わせた上での回答としては、高めな感はある。「ドコモブランドのiPhone」というだけで、これだけの人が購入衝動に駆られたことになるからだ。


↑ NTTドコモの「iPhone」の購入意向(2013年9月13日-17日時点)

様子見の人が多いのは、やはり料金をはじめとしたキャリアベースでの仕様詳細が未確定だからに他ならない。仕様が決まってから、そして発売日以降の動向も知りたいところだが、それは他の調査の結果に譲らざるを得ない。ただし「購入するつもりなし」ではなく「様子見」ということは、料金プランなどの内容次第では「購入検討」「購入したい」に移る可能性がある。発売日以降になると、購入意向者12.5%がもう数%ポイント上乗せされるかもしれない(逆に落ち込む可能性も否定できないが)。

現行キャリア別の「ドコモiPhone」購入意向


次以降に示すのは、現在の利用キャリア別「ドコモiPhone」の購入意向。まずは現時点でもNTTドコモユーザーの場合。MNP(Mobile Number Portability。ナンバーポータビリティ。電話番号を継続しつつ契約会社=キャリアを変更できる仕組み)利用の必要が無いので、選択肢は購入するか否かで占められている。「購入検討」が多いのが特徴的。


↑ NTTドコモの「iPhone」の購入意向(現在ドコモユーザー)

「購入検討」が多いのは、詳しくは別途解説するが、現在ドコモユーザーでは「『ドコモの』iPhoneが登場するのを待っていた人」が多いから。その一方、繰り返しになるが調査時点では料金体系・通信プランなどが公開されておらず、その発表待ちであることがうかがえる。

また現在一般携帯電話を利用している人よりも、スマートフォン利用者の方が乗り換え率が高い。「ドコモを好み、スマホを好む」人(必然的にAndroidユーザーとなる)にとって、「ドコモiPhone」は待ちに待った存在であることが理解できる。

すでに以前からiPhoneを販売しているauとSBM(ソフトバンクモバイル)のユーザーはどうだろうか。なお項目中「スマホ」とあるのは、iPhone以外のスマートフォン(具体的にはAndroid)を指す。


↑ NTTドコモの「iPhone」の購入意向(現在auSBM)

両キャリア利用者とも、現在ドコモ利用者と比べれば値は低く、特に「購入検討」派が少なめで「乗り換えるつもり無し」の人が多い。個々のキャリアに対する愛着心がそれなりにあるようだ。またAndroid系のスマートフォンを持つ人の乗り換え傾向は低い。以前からドコモでもAndroid系スマートフォンは多数発売されていることを考えれば、当然の話といえる(ドコモ端末が好きならば、現時点でau・SBMではなくドコモのAndroidを所有しているはず)。

一方、様子見派も含め、MNPを用いた乗り換えを希望する、検討する人も少なからず居る。もっとも高い値を示しているのは、現在SBMのiPhoneを利用している人で、「乗り換えたい」が4.3%・「乗り換え検討」が7.5%となり、合わせて11.8%が「ソフトバンクのiPhoneからドコモのiPhoneに乗り換えたい」と考えていることになる。「様子見」も他の属性と比べて高めなのが気になるところ。



今調査の回答時点では各社の本体価格、料金プラン、利用通信サービス、さらには実際に利用した上でのアクセス動向が明らかでは無い。その後各種情報が明らかになるに連れて、特に「様子見」「検討」の人が乗り換えをしない、購入をしない決定を下す可能性も多分にある。またドコモからiPhoneが登場しても、現在ドコモユーザーの人がauやSBMに移行する場合も十分ありえる。

とはいえ、少なくとも今調査結果を見る限り、携帯電話市場、特にiPhoneに関して、小さからぬ動きが生じる予見は十分に感じさせるものがある。果たしてどこまで具体的な数字となって現れるのか。来月以降の電気通信事業者協会(TCA)発表の携帯電話契約数動向が気になるところだ。


■関連記事:
【ドコモのiPhone販売開始とMNPとフェルミ推定と…今後の契約者数動向を予想してみる】

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