子供のコミュニティサイト利用への懸念は8割に登る

2013/09/27 11:30

内閣府は2013年9月9日付で、子供の安全に関する多方面に渡る世論調査の結果を発表した。それによれば子供がコミュニティサイト(意思疎通を主機能とする、インターネット上のサービス。不特定多数相手のもの以外に、特定少数を相手とするものも含む)を利用することに対して危険を感じている人は8割に達していることが分かった。男女別では女性の方が懸念度が強く、母親が特に強い心配を抱いているのが分かる(【発表リリース: 子どもの安全に関する世論調査】)。

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今調査は2013年7月11日から21日にわたり、日本国内の20歳以上の日本国籍を有する人に対して、調査員による個別面接聴取法によって行われたもの。有効回答数は1801人。男女比は828対973。

先の【子供のネットトラブル、コミュニティサイト周りは悪化へ(2013年上半期データ反映版)】でも解説したが、インターネット上のコミュニティサイトサービスにおいては、単純に利用者間のいざこざによる問題だけでなく、通常のやり取りに偽装する形で「出会い系サイト」「違法行為の連絡用ツール」的な使われ方をする事例も多数確認されており、大人・保護者サイドとしては気が気でない。

そこで子供がコミュニティサイトを利用することについて、危険だと思うか否かを聞いたところ、8割の人が利用に懸念を抱いていることが分かった。


↑ 子供のコミュニティサイト利用は危険だと思うか

無論、意図的に偽装をしたサービスで無い限り、各サイトサービス提供側は各種対応策を取り、問題行動が起きないような施策を実施している。とはいえサービスの仕組みを悪用する人が居なくならないのも事実で、ここ数年来減少していたトラブル件数も直近では再び増加する動きを示している。それだけコミュニティサービスそのものが普及浸透した証でもあるのだが、子供に対する不安が募るのも事実ではある。

男女別に見ると男性よりも女性の方が不安度が大きい。これは男性と比べて子育てのために自宅で子供と共にいる時間が長い、母親の立場にいる人が多いからだと考えられる。子供がある程度成長し、スマートフォンなどでコミュニティサイトを利用し始めるであろう30代でもっとも不安度が大きいのも納得がいく。一方60代も強い懸念度が確認できるが、こちらの原因は不明。子供に対してでは無く、孫への想いから来た結果なのかもしれない。

実際、調査対象母集団を「子供、孫が居る」「居ない」で仕切り直して確認すると、「(強く)思う」の度合いは圧倒的に「居る」の方が高い。


↑ 子供のコミュニティサイト利用は危険だと思うか(子供や孫のある無し別)

世間一般的に「危険だ」と思う場合と、自分自身の子供や孫がその危険にさらされる可能性がある上で考える場合とでは、どうしても関心度・真剣度が違ってくる。その差異、身内へのリスクのある無しが、危険視するとの回答率の相違に表れているのだろう。



インターネット上でのコミュニケーションを行うコミュニティサイトは、つまるところ通常の口頭によるコミュニケーションと本質的には変わらない。単にツールが異なるだけである。しかしそのツールの違いによる注意点は山ほどある。気を付けねばならないこと、避けるべきことについて、保護者をはじめ周囲の人は十分な啓蒙教示をしているだろうか。同じ意思疎通の仕方でも、電話のかけ方や手紙の書き方は教えていても、インターネット上のやり取りを教えていないことは無いだろうか。

「危険だ」と大人が判断した場合、むやみやたらと利用を差し止めるのも一つの手ではある。しかし多くの人が便利なツールとして利用している以上、禁止するのも酷な話。まずは大人自身が正しい知識を学び取り、その上で子供に教え諭すことをお勧めしたい。

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