検索動機となりやすい情報源はネット、テレビ、新聞のいずれだろうか

2013/09/20 08:45

電通グループの電通パブリックリレーションズは2013年9月6日、同公式サイトにおいて、「インターネット上の情報流通構造に関する調査結果」を発表した。その発表内容によれば「ソーシャルメディア上で」リンクを含めた情報を第三者にシェア(共有)した経験を有する調査対象母集団では、インターネット上でニュースや情報に触れた後、その内容などについてネット上の検索をする経験を持つ人はほぼ100%であることが分かった。「よくある」人に限っても4割近くに達している。これがテレビの場合はそれぞれ95%足らず・3割近く、新聞になると8割・1/4程度に留まっている。ネット上の検索行為をうながすための情報伝達手段としては、インターネットがもっとも優れていることがうかがえる(【発表リリース:電通PRがインターネット上の「情報流通構造調査」の結果を発表】)。

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今調査の調査対象母集団の詳細に関しては先行記事【SNSで拡散されやすいネタ元は友達のブログやツイート】で詳しく説明している。そちらを参照してほしい。

先に【ネット上の情報拡散の元ネタ、トップは新聞社サイトでもYahoo!ニュースでも無く…】で解説したように、ネット上で情報シェアを行う今調査対象母集団では、その情報源にネット上の情報だけでなく、テレビや新聞、雑誌などのオフライン情報も高頻度で用いている。


↑ オンラインで拡散したことがある情報源(複数回答)(複数回答)(再録)

それでは情報取得後における行動として、その情報の拡散・シェアでは無く、さらに奥深い内容や関連情報、事実の確認をするための、インターネット上における検索行為はどの程度の頻度で行われているだろうか。今調査対象母集団がインターネット利用者全体では無く、情報のシェアを行う傾向がある人に限られていることを留意した上で、次のグラフを見てほしい。


↑ ニュース・情報接触後にインターネットでの検索行動をすることがある情報源

情報接触対象として挙げられたインターネット・テレビ・新聞の3選択肢においては、圧倒的にオンラインのインターネットによる、検索行為への連動性が高い。「よくある」だけでも4割近く、「時々ある」と合わせ高い頻度での値は8割近くに達している。これは当然、ネット上で得られた情報で気になる、調べたいことが出てきて検索を試みる場合、すぐさまそれを実行できるからだ。メディア間のハードルがゼロなのが、この値の高さを導いている。また、単純に「コピー&ペースト」で検索が容易なのも一因だろう。

一方テレビはインターネットと比べるとやや低め。「オンラインで拡散したことがある情報源」のトップについていながら、検索連動性はやや低い。これはメディア間のハードルがあるからに他ならない。とはいえ新聞と比べてやや高めなのは、メディア接触時に「ながら視聴」ができるから。検索動機が生じた場合、すぐにパソコンなりスマートフォンでその衝動を行動に移すことも不可能ではない。

ところが新聞の場合、インターネットをしながら新聞を読むのは、かなり苦労をさせられる……というより普通の人はしない。当然、購読時に何か気になることがあっても、それをネット上で検索するまでには、インターネットやテレビと比べてより高いハードルを超える必要がある。当然「面倒だから調べなくてもいいや」「そこまでする必要はないか」とあきらめる事例が増え、検索行動もおざなりになる次第である。



情報接触時に検索行為をしてもらうことで、より多くの、関連情報を知ってもらい、正確度の高い、価値のある情報がシェアされる可能性がある。また、情報発信源にとって、見てほしいサイトにたどりついてくれるかもしれない。少なくとも情報のシェアをする人に対して、インターネット上で検索行為をうながすには、やはりインターネット上で情報を披露するのが一番ということになる。

もっもと上記に挙げた通り、スマートフォンの急速な普及により、その垣根も(少なくともテレビやラジオに対しては)ある程度取り払われつつある。人の願望が如実に反映される「検索」という行為へいかに誘導していくか、情報の作り手側としては、考えねばならないことは多い。


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