高校生でも1割近くが自分専用のタブレット機を持つ時代

2013/09/18 07:55

通信添削事業などを展開するZ会では2013年9月12日に公式サイトにおいて、SNS(ソーシャルメディア)に関する高校生の利用実態調査結果を発表した。それによれば高校生から成る調査対象母集団においては、高一で1割強、高三では2割近くが自分専用のパソコンを所有していることが分かった。家族との共有も含めればどの学年でも9割強がパソコンを使える環境下にある。またタブレット機では家族共有は1割強、自分自身の専用としては1割前後の所有率が確認されている(【発表リリース:高校生の67.2%がLINE、23.2%がTwitterを利用】)。

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今調査の調査対象母集団構成や調査様式に関しては、先行記事【LINE6割強、ツイッター2割超、mixiは…? 高校生のSNS利用実態】を参考のこと。

まずはパソコンの所有状況。「保護者が持っているが自分は使わせてもらえない」という事例は数%に過ぎず、大抵は家族共有のものとしてパソコンを有しているのが分かる。なお今件の「パソコン」は特記が無いことから、ノートパソコン、デスクトップパソコンの双方を意味し、タブレット機は該当しない(別項目で語られている)。


↑ パソコン所有状況

高一の時点では自分専用機を持つ人は11.8%に過ぎないが、高三になると18.8%にまで上昇する。自分の小遣いを貯めて購入する、何かのお祝いに買ってもらうなどの機会を得て、手に入れたということだろう。またフィルタリングが実装されているか否かは別として、この利用率はほぼパソコンでインターネットにアクセスできる割合を表していると見て良い。

可能性の一つとして、今調査対象母集団では低学年の方がスマートフォン所有率が高いことから、「スマートフォンでパソコン(によるインターネットアクセス)の機能を代替し得ているので、低学年はパソコン所有の必要性をさほど感じない」との想定がある。しかし「低学年ほどスマートフォン所有率が高い」のは、この一、二年の特異な現象である可能性が高く、スマートフォンとパソコンの所有率をそのまま結びつけるのは、ややリスクが高い。仮に経年データが出るようなことになれば、改めて検証したい。

一方タブレット機は、パソコンとはやや状況が異なる結果が出ている。


↑ タブレット機所有状況

高校生において、自分専用のタブレット機所有率は約9%。学年で多少の違いがあるが、これは誤差の範囲だろう。気になるのは保護者専用・家族共用共に、低学年ほど高い所有率を示していること。

日本におけるタブレット機の低価格化に伴う普及は、スマートフォン同様にこの一、二年で急激に進んでいる(アンドロイド系端末、さらにはアマゾンによるKindleの展開が大きな貢献をしている)。「高校入学の際に良い機会だからと、入学祝も兼ねて家族共有端末として調達した」事例が多分にあると考えれば、ある程度道理は通る。あるいは高学年の方が専用のパソコン所有率が高いことから、「パソコンがあるのだからタブレット機は必要ない」との判断を保護者が下しているのかも知れない。

前者の仮説が正しければ、タブレット機の普及がさらに進むに連れて、(スマートフォン同様に)低学年ほど高所有率という状況に変化が生じるはず。他方、後者ならば今回のパターンは継続することになる。上記のパソコンでも触れているが、来年以降も同様の調査が実施された場合は、そのあたりの検証も行うことにしよう。


■関連記事:
【家庭内のなら7割近く…小中高校生のパソコン使用状況をグラフ化してみる(2012年度・青少年のインターネット利用環境実態調査版)】

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