LINE6割強、ツイッター2割超、mixiは…? 高校生のSNS利用実態

2013/09/13 11:30

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通信添削事業などを展開するZ会は2013年9月12日、SNS(ソーシャルメディア)に関する高校生の利用実態調査結果を発表した。それによると高校生から成る調査対象母集団においては、2/3強が「LINE」を使っていることが分かった。回答項目として提示されたSNSの中ではもっとも高い利用率を示している。次いで「ツイッター」「Facebook」「Google+」が続いている。一方、SNS未利用者も約1/6おり、学年が上になるに連れて増える傾向が見受けられる(【発表リリース:高校生の67.2%がLINE、23.2%がTwitterを利用】)。


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今調査は2013年4月20日から7月21日にかけて、インターネットあるいは調査票を利用した調査方式(選択式)によって全国の高校生を対象に行われたもので、有効回答数は4657人。男女比は非公開、学年構成比は高一が2460人・高二が1031人・高三が1166人。実際の高校生の学年構成人数に対するウェイトバックは行われていない。

今調査対象母集団に対し、主要SNSとして具体例「LINE」「ツイッター」「Facebook」「Google+」「mixi」、そして「その他のSNS」、さらには「SNSは利用しない」の選択肢を提示し、複数回答で答えてもらった結果が次のグラフ。スマートフォンなどの携帯電話所有の有無、パソコンを利用できる環境を有しているか否かは問わず全員に聞いているので、「SNSは利用しない」の回答には実質的に「したくとも環境が無いので利用できない」も含まれる。


↑ 利用しているSNS(複数回答)

もっとも利用率が高いのは「LINE」。低学年ほど利用率が高く、高一では7割を超えている。高学年になるに連れて利用率は下がるが、高三でも6割近くが利用している。

一方「ツイッター」は高一では13.7%しか利用されていないが、高二以降は利用率が3割を超えている。「Facebook」も、やや利用率は低いものの同様な動きを示しており、両者は「高学年ほど利用者が増える」ことになる。中には「LINEからの移行組が利用し始めている」事例もあるかもしれない。

かつて日本国内のSNSとしては最上位のポジションを有していた「mixi」だが、今調査の限りでは利用者は1割にも満たない。高学年ほど利用率は上昇するが、高三でも6.6%でしかない。現行の高校生が成長し、高い率でSNSを継続利用することを考えると、「mixi」の先行きがやや不安視される。

また「SNS未使用」の値が学年と共に増えてくる動きも見受けられる。これは受験勉強により多忙となった、あるいは利用を止められたという事情が想像される。

昨今急激に、特に若年層間に浸透が進んでいる「LINE」をはじめとしたSNSの普及率については、先日から相次いで複数の調査機関による調査結果が発表されている。インターネット経由、あるいはスマートフォンユーザーを対象にしたものだったが、今件調査は回答ルートとしてインターネット以外に調査票も用意されており、高校生の利用実態としては一番現状に近い値が期待できる(調査期間がやや長めで、直近の値とは言い難いが)。その結果として、高校生のSNS利用実態「LINEは2/3程度、低学年ほど利用率は高い」「学年が上がるに連れてツイッターやFacebookの利用率は上昇していく」「mixiは高校生にはほとんど使われていない」などを把握できたのは有意義といえよう。

「LINE」の高利用率は容易に想像が出来たが、学年の上昇と共に低下傾向にあることは要注意の動きである。もっともこれは、「LINE」の普及そのものがこの一、二年の間の話であることを考慮すると、「LINE」を知る前に「ツイッター」や「Facebook」を利用して、それらのコミュニティでのやり取りに没頭している可能性は否定できまい。


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