怖い体験をした自転車の危険行為、「歩道猛スピード」「並進」「携帯電話利用」
2013/09/13 08:45


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今調査は2013年8月30日から9月4日にかけて10代から60代の男女に対し、インターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200件。男女比、10歳区切りの世代構成は均等割り当て。
今調査に関する先行記事【原則車道左側通行、歩道でのベル使用禁止、自動車同様の標識遵守…自転車利用のマナー、どれだけ知ってます?】でも解説しているが、自転車運転の際には守るべき多数のマナー、交通規制があるものの、必ずしもそれらすべてが周知されているわけでは無く、さらに知っていても守らない人も少なくない。

↑ 自転車利用の交通ルールで知っているもの(複数回答)(再録)
規則・マナーの多くは危険を避けるためのものであり、それらを守らない走行は、運転者はもちろん、周囲の人も怖い思いをすることになる場合がある。今回はそのような、「第三者による交通ルールやマナーを守らない自転車の利用で、怖い・不快な体験をしたことがあるか否か」について尋ねたもの。
もっとも多くの人が経験した行為は「歩道を猛スピードで走る」だった。54.4%の人が回答している(もちろん回答者自身が高速で走るのではなく、高速で走る自転車と接触しそうになるなどの、怖い体験をしたことを意味する)。

↑ 自転車の交通ルールやマナーが守られず、怖い・不快な思いをした行為はあるか(複数回答)
人通りが少ない、あるいは直線が続く歩道の場合、このような「猛スピードで走る自転車」に遭遇することがある。正面からやってくる場合はまだしも、後方から突然横を突っ切られた時の恐怖感は、体験した人でないと分からない。さらに「携帯電話利用」「夜間でのライト非点灯」などの合わせ技を用いられると最「恐」である。
次いで多いのは「2台以上の並進」。これは友達同士で自転車を利用し、おしゃべりしながら走っている場合に多い。狭い歩道でこれをやられてしまうと、歩行者は逃げ場が無くなり焦りを覚えてしまう。

これを男女別に見ると、概して女性の方が体験率が高い。

↑ 自転車の交通ルールやマナーが守られず、怖い・不快な思いをした行為はあるか(複数回答)(男女別)
職場にいることが多い男性と比べ、日常生活の上で居住・商業地域を中心とした外に居る場合が多く、必然的に自転車と対面する場面が多い女性の方が、怖い・不快な思いをする事例も増えると考えれば、道理は通る。また「歩道の猛スピード走行」「携帯電話を使用しながらの運転」「駐輪場以外の場所での駐輪」で男性との差異が大きいことから、買い物時に遭遇する事例が多いことが推測される。
これらの(自転車側における)危険行為は、概して自転車運転手本人は、その危険性を認識していないのもポイント。「いつもやっているから」「気が付かなかった」「問題無い・安全だと思った」との認識で、リスクを背負った運転をしてしまう。
先の記事「原則車道左側通行、歩道でのベル使用禁止-」にもある通り、自転車走行のルール・マナーを取得し、それを順守するだけで、随分とそのリスクは減らせる。まずは自転車運転の際に欠かせない知識を会得し、その上で安全運転を心掛け、歩行者に危険な思いをさせないようにしてほしいものだ。
■関連記事:
【自転車事故、交通事故全体に占める比率は2割を切る(2012年分反映版)】
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