家族との話し合いがリスク対応能力を向上させる…高一の場合

2013/09/22 14:00

総務省は2013年9月3日に2013年度版となる「青少年のインターネット・リテラシー指標など」を発表した。その内容によれば高校一年生で構成される調査対象母集団では、それぞれの家庭でインターネット上のリスクについて話し合いの機会があった人の方が、無い人よりも高い対応能力・知識を持つ傾向にあることが分かった。意見や情報、経験内容の交換・共有で、インターネット・リテラシー(正しく、安全に使うための能力)を補完し、強化している様子がうかがえる(【発表リリース:「平成25年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」の公表】)。

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今調査は2013年6月から7月にかけて全国24の公立・私立の高等学校において、合計3512名の高校一年生を対象に行われたもので、男女比は2041人対1420人(不明51人)。また今調査結果で用いられている「ILAS指標」については、先行記事の【高一のネット安全利用知識、スマホのみの利用者は低い傾向】で詳細を解説している。一言でまとめると、この指標が高いほど、インターネット・リテラシーに長けていることになる。

この指標について、全体値、及び主要3項目に関し、「家庭でインターネット上のリスクに関する話し合いの機会がある・無い」別に回答者を区分し、指標を集計した結果が次のグラフ。


↑ 家庭でネット上のリスクに関する話し合い機会の有無別ILAS指標

項目別で多少の差異はあるものの、押しなべて家庭での機会を有する人の方が、そうでない人と比べて指標が高い。つまりネットリスクに対する防御・回避・対応能力に長けていることになる。

また、昨年度の同様調査との比較値を算出すると、家庭内での話し合いの機会がある人はある一定の状況改善が見られるが、そうでない人はほとんど変化が無い。


↑ 家庭でネット上のリスクに関する話し合い機会の有無別ILAS指標(前年度比)

昨年度と今年度で同一生徒を対象にした調査では無いため連続性は無いものの、また差異が1%ポイントから2%ポイントのため誤差との解釈もありうるが、ネットリスクに関する話し合い環境を持つ家庭の方が、経年でリテラシーを向上させている可能性が多分にあることになる。



報告書ではこの動きを受けて「保護者への啓発を推進することで、家庭での話し合いを喚起していくことが重要」とある。高校一年生にとって多分にパソコンを使う機会がある家庭内で、ネットリスクに関する話し合いを持つ事は欠かせない話で、この意見は当然至極といえる。

一方、家庭内の話し合いでは正しい情報のやり取りができるよう、保護者も熱心にインターネット・リテラシーについて学ぶことが必要となる。さらに家庭内だけでなく、それ以外のあらゆる場で、ネットリスクについて触れ、学び、経験を蓄積していく環境を整備することが求められよう。

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