純増数はSBMとauの二強状態続く、ドコモはかろうじてプラス(2013年8月末携帯電話契約数)

2013/09/07 10:00

電気通信事業者協会(TCA)は2013年9月6日に、同年8月末時点での日本国内の携帯電話、PHSの契約数を発表した。その公開値によると8月末時点の携帯電話の契約数は主要3社合計で1億3444万6100件となり、前月比で0.4%のプラスを示した。純増数ではソフトバンクモバイルが25万0300件の増加で、主要3グループ中トップの座を継続。次いでau、NTTドコモが続いている(【発表リリース:事業者別契約数(2013年08月末現在)】)。

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SBMの背中を見るau、後方にあるドコモ


2013年8月末時点の主なデータは次の通り。

・携帯電話3社全体……1億3444万6100件
・事業者別
 NTTドコモ……6183万8800件(+4万3000)
 au(KDDIなど)……3881万2500件(+20万9200)
 ソフトバンクモバイル……3379万4800件(+25万0300)
 イー・アクセス……(非開示)

↑ 携帯電話契約件数(万台)(-2013年8月)


↑ 携帯電話契約件数(増減)(-2013年8月)

NTTドコモは各種報道でも伝えられている通り、「ツートッププロモーション」(ソニー、サムスン電子の商品のみに重点的な販促を行う)の方針で展開されている「Xpreia A」と「GALAXY S4」が好調なセールスを見せ、契約数純増を維持できた。しかしMNP(ナンバーポータビリティ)での流出数は相変わらず6ケタ台を維持しており、これが主要3社中では純増数が一番少ない状況の要因となっている。

【ドコモのデータ公開ページ】で確認すると、2013年8月単体でのXi(クロッシィ)(LTE)純増数は78万0600件。先月から引き続き減少傾向にある。またFOMAの契約数は73万7600万件の純減。仮に全員がXiに移行したとしても4万3000件がまだ足りないことになり、新型モデルが大いに売れていることが分かる。

ソフトバンクモバイルは先月から続く形で、主要3社では純増数トップ。第2位のauとの差異は先月からさらに開き、最上位の立ち位置をより確かなものとしている。引き続きiPhone・iPadのiOSコンビが売れているのと共に、(一部で物議をかもしているが)接続率の良さを積極的にアピールするプロモーションがプラスに働いている。

au(KDDI)は前回月の通信障害によるトラブルからの回復や「auスマートバリュー」などのセットが評価を受け、堅調さを維持。ただしトップのSBMとの差は開いており、同じくiOS商品を販売する立ち位置にありながら、なかなか順位変動は起きない状態が続いている。

ドコモのシェアがさらに削れる…大手企業間の往来動向


TCA上では非公開だが、MNPはドコモが引き続き転出超過(マイナス14万5000)、ソフトバンクモバイルとau(KDDI)は転入超過状態(それぞれプラス5万6800、プラス8万7700)。数の上だけではドコモ利用者からの移転組の大半がSBMとauに流れている(残りはごく少数、今回の場合は500件、がイー・アクセス)。ここしばらくの傾向だが、auへのMNP利用者がMNPによるドコモからの移行組の過半数を占めている(今月も6割強)。ドコモを利用していた人のiPhoneへの乗り換えは、古参のSBMよりも、新規参入のauの方に人気があるようだ。


↑ 2013年8月時点での3社間契約者数比率
小数第一ケタまでの表記だが、現時点で上位3社におけるドコモのシェアは46.0%。すでに5割を切り、毎月0.1から0.2%ポイントずつ値を減らす月が続いている。そしてその分、SBMやauのシェアが増加している。ドコモ絶対優位な状況はすでに無い。

データ通信のみのワイヤレスブロードバンドのUQ WiMAXを展開する【UQコミュニケーションズ】の純増数は、今回月は4000件、累計数は426万4800件。去年夏をピークに漸減する傾向にあったが、今回月はついに4ケタ台にまで落ち込んでしまっている。同じBWA(Broadband Wireless Access)ではWireless City Planning社が20万件近い純増数を示しており、こちらにシェアを奪われたものと考えられる。

今後の流れ


今回月もNTTドコモは契約件数で純増を維持できたものの、他二社との差は大きく、シェアは漸減する一方。増減を示した折れ線グラフで見ても、この一年ほどは冴えない動きが続いているのが分かる。原因は複数あるが、そのもっとも大きなものはiPhoneをはじめとしたiOS系列の端末を発売しているか否かの違い。スマートフォンは他にも多数の機種があり、ドコモは上記にある通り「ツートッププロモーション」など特異な戦略で奮戦しているが、SBMとauの勢いには届かない。

一方、何度目の「オオカミが来たぞ」ではないが、先日から各報道で「NTTドコモもiPhoneの発売を開始する。アメリカ時間で9月10日に行われるiPhoneの新機種発表に合わせて発表される」との話が流れ、携帯市場は大きなざわめきを起こしている。ドコモ側では「本日の一部報道について」として「本日、一部報道機関において、当社がアップル社の「iPhone」を発売する旨の報道がありましたが、当社が発表したものではございません。また、現時点において、開示すべき決定した事実はございません」と自社の公式発表では無いとしているものの、今回は各新聞で一面にて伝えられた以外にテレビ報道も行われていることもあり、信ぴょう性は(いつもの話と比べれば)高いとして、話題を呼んでいる。

これが事実か否かは早ければ来週前半には判明する。仮に事実であったとしても、SIMロックの件をはじめ、具体的な販売戦略・施策の点で気になるところは多い。しかし少なくともMNPの動向など、小さからぬ流れが起きることは間違いない。


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