「LINE」のスタンプショップで選ばれるスタンプ、無料のものが圧倒的

2013/09/09 14:45

このエントリーをはてなブックマークに追加
ライフメディアのリサーチバンクでは2013年9月4日付で、コミュニケーションアプリ「LINE」に係わる調査結果を発表した。その内容によればスマートフォン(iPhone、Android)を利用する人から成る調査対象母集団のうち「LINE」を利用し、さらにスタンプショップを使っている人においては、無料のスタンプをダウンロードしている人はほぼ全員に達していることが分かった。他方、有料のものは2割強に留まっている(【発表リリース: LINEに関する調査】)。


スポンサードリンク


無料スタンプがほとんどで、有料スタンプ利用者は2割強


今調査は2013年8月21日から26日にかけて、インターネット経由で行われたもの。有効回答数は2000件で、世代構成比は10代から40代までの10歳区切りと50代以上で、性別は男女で均等割り当て。

「LINE」における「スタンプ」とは、文字列でやりとりされるチャットの間に挟み込むことが出来るイメージカットのこと。所有していれば判子(スタンプ)を押すように繰り返し気軽に挿入することができ、言葉のうちに秘める感情や意味合いを表すのに用いられる。用法的にはテキストアート、顔文字とほぼ同じ(感覚的には、かつての「デコメ」に近い)。このスタンプが多ければ多いほど、多様な意思表現を行うことができるため、収集対象となっている。

この「スタンプ」を購入できる場所が「スタンプショップ」となるのだが、これを使っている人は「LINE」利用者のうち39.2%。その人たちにどのようなスタンプをダウンロードしているかを尋ねた結果が次のグラフ。


↑ どのようなスタンプをダウンロードしているか(スタンプショップを使っている人限定、複数回答)

ショップを利用している人のほとんどは無料スタンプを落としている。また、半数程度は公式アカウントと「友達」になることで特典としてもらえるスタンプをダウンロードしている。これは男女ともに大きな違いは無い。無料スタンプの人気が圧倒的に高いのは、ひとえにお財布事情によるもの。別調査の結果だが、高校生のスマホ利用者におけるアプリ利用動向で、ほとんどの人が無料アプリのみを使っているのと同じである(【無料か有料か…小中高校生のスマートフォンでのアプリ利用実態を探る(2012年度・青少年のインターネット利用環境実態調査版)】)

ところが有料のものとなると、男性は3割を超えているのに対し、女性は2割に満たない。スタンプを使う場であるトーク・グループトークの利用率は女性の方が上なのだが、お財布のひもは女性の方がキツいようである。

有料スタンプダウンロード数も女性の方が…


それでは約2割に留まっている有料スタンプ利用者は、どれ位の数を落としているのだろうか。


↑ 有料のスタンプ保有数(有料スタンプダウンロード者限定)

全体では3個までで7割近くを占めており、4個以上は3割強。11個以上となると1割を切る。元々無料でも表現豊かなスタンプが多数用意されていることから、有料スタンプ利用者の間でも、購入する数はごく少数に限られる。

男女別で見ると、やはり男性の方が購入数は多い。概算で平均を算出したが、男性が4.8個なのに対し女性は3.2個に留まっている。購入する人そのものも男性が多いことと合わせ、有料スタンプは男性が積極的で、女性はあまり乗り気ではないようだ。あるいは女性の方が財布のひもが固い、価値評価の点で鋭い目をしているのかもしれない。


スポンサードリンク


関連記事


このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|Twitter|FacebookPage|Mail|RSS