2013年7月度外食産業売上プラス0.1%・月前半の猛暑が後半の豪雨の影響を押しのけ3か月連続前年を上回る

2013/08/27 15:45

日本フードサービス協会は2013年8月26日、同協会会員会社を対象にした外食産業の市場動向調査による、2013年7月度の調査結果を同協会内公式サイトで公開した。それによると同月の総合売り上げは前年同月比でプラス0.1%となった。これは先月から3か月続いて前年同月を上回ったことになる。月前半の全国的な猛暑がアルコール類などの冷涼飲料にプラスとなり、後半における一部地域での天候悪化や日どりの問題も払しょく、客数はやや落ちたものの、客単価が底上げされたのが幸いした(【日本フードサービス協会:発表リリースページ】)。

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今調査はファストフードやファミレス、パブレストランや居酒屋、ディナーレストラン、喫茶店などを対象に行われている。対象数は事業者数が217、店舗数は3万1499店舗。今月は前月と比較して事業社数・店舗数共に増加している。

全業態すべてを合わせた2013年7月度売り上げ状況は、前年同月比で100.1%となり、わずかながらも前年同月を上回った。今回月は前年同月と比較すると土曜日数は同じだが日曜日が1日少なく、日取りの上では不利な月。客数もマイナス1%を記録した。しかし月前半において全国的に高温となり、客単価を底上げする各種飲料のセールスを後押しすることとなった。月後半には東北・山陰など一部地域の雨がマイナス要因となったものの、客単価の底上げ効果は小さくなく、最終的な売り上げはプラスとなった。

業態別ではファストフードは先月から転じる形でやや不調。洋風では客単価が伸びたものの、客数がマイナス6.5%と大幅にダウンし、これが足を引っ張る形となった。牛丼チェーン店を含む和風は客単価がマイナス2.0%となったものの、客数は相変わらず堅調でプラス5.5%となり、売上は3.3%のプラス。御三家のうち一社による主力商品の値下げの影響が、いまだに数字として表れている。麺類は客数がプラス7.0%と順調で客単価の下落もマイナス1.0%と大したことが無く、売り上げを伸ばしている。ただし先月同様に店舗数の増加(プラス11.6%)が客数増加に貢献している点に注意する必要がある。

ファミリーレストラン部門は売上が1.7%のプラス。焼肉部門はファミレス部門内では一番の上げ幅となる5.3%のプラス。客数のプラス6.0%が大きく、昨年の風評被害の反動が今なお継続中なのが分かる。


↑ 外食産業前年同月比・全店データ(2013年7月分)

猛暑が客単価を
底上げし、
日取りの悪さや
月後半の天候悪化をも
凌駕する。
ファストフードの洋風は
客入りの悪さが続く。
ここ数か月の間(5月以降)、ファストフードの洋風(具体的にはハンバーガーチェーン店がメイン)の客入りの悪さが目に留まる。代わりに客単価がそれなりに上昇している点から、高価格の新メニューの展開が影響しているものと思われる。牛丼チェーン店を有する和風部門でもよくある話だが、売上を底上げするために必要な要素「客単価」「客数」のほど良いバランス調整のさなかにあるようだ。現時点ではやや客単価が突出し過ぎ、客数が落ちすぎている感は否めない。

節約周りのアンケートでは常に「削るべき、削りたい出費」の上位に位置する外食だが、昨今では中食を提供する小売店舗の増加、健康志向がさらなる「外食離れ」に拍車をかけている。家族の絆の再確認、重要視の傾向に伴う、イベントの場として注目をされているのが、せめてもの救いか。また朝食メニューを充実して、多忙な朝の時間帯のサポート役を買って出るという、新たな切り口で攻める動きも見せている。

外食産業の動向はその内部だけでなく、周辺業界も巻き込んで、色々と動きを見せている。他業種との関連性も考察しながら今後も消費者の「食」を見つめていきたい。


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