熱中症経験者は1割足らず、予防対策は「水分補給」に冷房、帽子や日傘使用

2013/08/27 08:45

ライフメディアのリサーチバンクは2013年8月21日に、「夏バテ」に関する調査結果を発表した。それによれば調査対象母集団では、熱中症の経験を持つ人は8.9%に留まっていた。ただし熱中症と断定はできないものの、類似症状の経験を持つ人は3割近くに達している。また熱中症予防・対策として行っていることの上位には「水分補給」「扇風機の使用」「エアコンで温度調整」などが続いている(【発表リリース:夏バテに関する調査】)。

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今調査は2013年8月8日から14日にかけてインターネット経由で行われており、有効回答数は1200件。男女比、世代構成比(10代から50代まで10歳区切り)は均等割り当て。

かつては「日射病」とも言われていた「熱中症」だが、以前【熱中症についてまとめてみる】でまとめた通り、「身体のバランスが破綻し、身体内に熱がこもってしまい体温が上昇する状態」を指す。症状としてはI度からIII度まで区分され、重度なものになると意識を失い、死に至ることにもなる。

ちなみに「日射病」とは、厳密には熱中症のうち「熱射病」、中でも太陽の光を原因としたものに限定されている。昨今では室内で発症する「熱中症」も多く、一部の事例を指し示す「日射病」はあまり使われなくなった次第である。

さてこの「熱中症」だが、調査対象母集団では発症経験がある人は8.9%。ただし断定はできないが、それらしい症状の経験を持つ人は26.8%に達している。軽度のものも含めれば、あるいは3割程度は熱中症経験者の可能性があると考えても良い。


↑ 熱中症経験はあるか

昨今では節電や高齢者問題とも関連する事項として、以前よりも注目され注意が払われるようになった熱中症。3割という(可能性の)値は「今、そこにある熱中症」という表現をしてもあながちオーバーでは無い。それではその熱中症に対し、どのような予防策、対策を講じているのだろうか。最上位についたのは「水分補給」。実に、8割を超える人が行っていた。一番シンプルで誰もが実行できる事柄であり、しかも効果が高いとなれば、この実行率も納得のいく結果。


↑ 熱中症予防・対策(複数回答)

先のまとめ記事の対策編【熱中症についてまとめてみる…3)対策とWBGT】では環境省の熱中症環境保健マニュアルからの抜粋として、次のような予防策を例示している。
(1)暑さを避けましょう。
(2)服装を工夫しましょう。
(3)こまめに水分を補給しましょう。
(4)急に暑くなる日に注意しましょう。
(5)暑さに備えた体作りをしましょう。
(6)個人の条件を考慮しましょう。
(7)集団活動の場ではお互いに配慮しましょう。

今回の調査は個人ベースでの予防対策なので、(6)や(7)はともかくとして、それ以外は「水分補給」をはじめ概して的を射た対策内容であることが分かる。

なお「水分補給」といっても「面倒だから一度に一リットル丸飲み」という仕方は体に悪く、対策としても不適切。こまめに少しずつ(例えば1時間を4回に分けて、100ミリリットルずつ)飲むのが望ましい。

また第5位に「塩分摂取」が挙げられているが、汗で水分だけでなく塩分も同時に失われているので、塩分を含む飲料が好ましい。一方で冷たい飲料を口にしたくなる気持ちも分かるが、あまり冷たすぎると吸収の面で劣るので、やや冷たさを覚える程度の水分が適している。

また、身体に熱の面で過負荷をかけないよう、温度や日光に十分な配慮を施すのも欠かせない。特に幼少児やシニア層は、体内の温度調整の点で劣っている面があり、周囲の人による注意が必要だ。

これを男女別に見ると、概して女性の方が回答率が高い。


↑ 熱中症予防・対策(複数回答)(男女別))

女性は男性以上に熱中症に注意を払い、気を付けている感はある。また「帽子や日傘使用」「日陰を歩く」「すだれやカーテンで日よけ」など、日光と関連の深い項目で、男性と比べて一段と高い値が確認できる。これは熱中症への対策に加え、肌の荒れ、日焼け予防としても有効だからと考えられる。



気象条件などでも変化するが、毎年この時期になると週単位で数千人の人が熱中症を起因として救急車で病院へと搬送され、死亡事例も少なからず確認できる。自分自身の健康管理に十分以上に配慮するのは当然だが、他人への気遣いも忘れてはならない。上記に挙げた幼少児や高齢者はもちろんだが、他人を指導する立場にある人は、気温や湿度、天候を考慮し、無理をさせないよう注意してほしいものだ。

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