新聞読まない約5割、テレビは2時間以上視聴が2割近く…高校生のメディア接触時間を探る

2013/08/27 07:55

リクルート進学総研は2013年8月1日、高校生のウェブ利用に係わる調査結果を発表した。それによると調査対象母集団に1日あたりの主要メディアへの消費時間を聞いたところ、スマートフォンを利用している人では1日2時間以上利用している人は2割を超えていることが分かった。一方、新聞を読まない人は5割近く、雑誌や本を読まない人は3割近くに及ぶ。テレビは2時間以上視聴している人は約2割、30分以上で区切れば7割以上の人が視聴していた(【発表リリース(PDF):高校生のWEB利用状況の実態把握調査2013より】)。

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今調査は2013年6月28日から7月1日にかけてインターネット経由で全国の高校生を対象に行われたもので、有効回答数は800人。

感受性が高く好奇心も旺盛な高校生にとって、日々の生活で接触するメディアは、新たな発見、新しい糧(かて)を得る対象となる。しかし目に留まり手に触れるメディアすべてを一様に見聞きしていたのでは、1日が何時間あっても足りない。また、個々の趣味趣向にあった選択も行われる。

今調査項目では、パソコン経由のインターネット・スマートフォン経由のインターネット・一般携帯電話のインターネットの3項目はそれぞれの環境を利用している人限定、それ以外は調査対象母集団全体に対し、1日あたりどの程度の時間を費やしているかを尋ねている。例えばラジオの場合「利用せず」が58.0%なので、高校生の6割近くは普段の生活において、ラジオのスイッチを入れる機会は無いことになる。


↑ 各メディアへの1日あたりの消費時間(PC・スマホ・一般携帯は利用者限定、それ以外は全員)

パソコン利用者に限定されるが、ネットの利用時間はかなり長い。3割強が1日2時間以上利用している。4時間以上に限定しても1割強が該当する。「利用せず」は何か必要時にのみ利用すると解釈できるが、その回答者は5%程度しかおらず、使える環境を有する人は積極的にネットを活用していることが分かる。

またスマートフォン所有者によるネット利用も、パソコンとほぼ同じ使われ方をしていることから、少なくとも高校生にとってスマートフォンは、利用スタイル・時間配分の点でも、機能的に近しいパソコンとほぼ同様の利用対象と見なされていることが分かる。要は高校生にとって、パソコン≒スマートフォンということになる。

一方、一般携帯電話(フィーチャーフォン)では、利用環境を有するにも関わらず、45.6%が「利用しない」と答えている。インターネットなどを使う際は併用しているパソコンやスマートフォンを用い、一般携帯は何か緊急時にのみ使う端末と化している人が増えているのかもしれない。

以上は「利用者限定」の話だが、テレビや雑誌、新聞、ラジオは全員に対する回答となる。これらいわゆる「4マス」への時間消費性向だが、やはりテレビに対す注力は高く、2割強は2時間以上の視聴をしているのが分かる。逆に「テレビは観ない」とする人は9.8%しかいない。今件調査がインターネット経由にも関わらず、ここまでテレビの視聴性向が高いのには、高校生におけるテレビの圧倒的な支持が背景にある。高校生にもスマートフォンやパソコンによるネット環境へのアクセス機会が増えて来てはいるが、いまだにテレビは娯楽、そして他人とのコミュニケーションのための情報収集手段として欠かせない存在には違いない。

しかし雑誌や本、新聞、ラジオは概して不人気。長時間費やす人はほとんど無く、雑誌や本ですら1日30分から2時間未満の区分で2割に満たない。多くは30分未満でしかなく、雑誌や本では3割近く、新聞では5割近く、ラジオでは6割近くが「利用時間はゼロ」と回答している。

もっともこれら3媒体はテレビ、あるいはパソコンやスマートフォン経由などでインターネットにアクセスすることにより、その内容の多くは代替されうる。元々新聞やラジオなどに興味が薄い傾向のある高校生ならば、ネットで代替できるのなら、そちらを選択するのも当然の話といえよう。



項目区分の差異があるので単純比較は出来ないが、ここ3年間の動きとしてはスマートフォンの利用時間が増え、パソコンや一般携帯、さらにはテレビなどの視聴時間が減る傾向にある。所有者限定だが、メディアの偏重化、具体的にはスマートフォンへのより一層の注力化が進んでいるようだ。

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