半数は「起きたらすぐアクセス」…高校生のスマホライフは「べったり感」

2013/08/23 08:45

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リクルート進学総研は2013年8月1日付で、高校生のウェブ利用に係わる調査結果を発表した。それによると調査対象母集団のうちスマートフォンを利用している人においては、起床直後に自分のスマートフォンを利用する人は5割近くに登っていることが分かった。登校までの時間や帰宅時、自宅に戻ってからなど日常生活のほとんどのシーンで5割から6割の人が「利用している」と答えており、一般携帯電話と比べても利用者にとってスマホが「日常生活にべったりと密着している」状況が見て取れる(【発表リリース(PDF):高校生のWEB利用状況の実態把握調査2013より】)。


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今調査は2013年6月28日から7月1日にかけてインターネット経由で全国の高校生を対象に行われたもので、有効回答数は800人。

スマートフォン、一般携帯電話それぞれの利用者に、日常生活の各シーンにおいて、各端末を利用することが多いか(利用する内容は問わず)を聞いたところ、一日の始まりとなる「起床直後」から利用する人は、一般携帯が2割程度だったのに対し、スマホでは5割近くに達していた。


↑ 該当端末について普段どのような時に利用することが多いか(複数回答)

今件は「多い場合」にのみ回答してもらった結果であり、頻度はさほど多くないものの利用している人は含まれない。時々程度で「朝起きたらまずはスマートフォンを操作する」という人は、さらに数割居るであろうことは容易に想像できる。

また、学校授業中や放課後の学校内、塾などの時間といった特殊状況下以外では、ほぼ5割から6割の人が「大いに利用している」と答えている。日常のほとんどのシーンで、スマートフォン利用者が、それこそ「機会があればいつでもどこででも操作している」ことが分かる。

スマートフォンがもっとも良く利用される時間帯は「落ち着いてから布団に入るまで」。一日中で一番自由が効く、プライベートタイムである。別調査の結果【過半数が「寝る前にチェック」、4割は「テレビを観ながら」…若年層のソーシャルメディア利用シーン】では「若年層がソーシャルメディアを利用するシーン」として高い利用頻度が提示されているのは「就寝前」であることも合わせて考慮すると、今件における「スマートフォンの利用」は多分にソーシャルメディアなどへのアクセスに用いられていることが想像される。


↑ ソーシャルメディア利用シーン(複数回答、利用者限定)(所属学校別、一部)(再録)

一般携帯電話を持っていた人が、スマートフォンに買い替えをしたところ、利用時間が増えたという人は多い。出来ることが桁違いに増え、個々の機能の利用しやすさも格段に向上するため、より深みにはまるからに他ならない。今件でも一般携帯電話と比べるとスマートフォンにおける各利用場面での利用頻度は概して2倍に増加しており、縦横無尽に使い倒し、時間を費やしているようすがうかがえる。

一方、高校生において学校授業中ですら、1/7程度が「高い頻度で」スマートフォンを利用しているという実態も、今件からは確認できる。授業内でスマートフォンの利用を許可される場面は想定しにくいことを考えれば、たとえ1/7でも、問題視すべき状況といえよう。


■関連記事:
(【「することない時とりあえず触る」6割…若年層の携帯電話との接し方】


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